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ミューザ川崎シンフォニーホール
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ドビュッシー没後100年記念リサイタルに寄せて(小川典子)

2018.09.26

From_Muza

BISからドビュッシー全集をリリースしている小川典子さんが満を持してミューザで行う「オール・ドビュッシー・リサイタル」。
いよいよ9月29日に開催するこのリサイタルに向けて、小川典子さんからのメッセージをお届けします。

小川典子 (C)武藤章

ドビュッシーの音楽が息づく瞬間を、ミューザで共に体験しましょう

今年のホールアドバイザー企画は、私の最も好きな作曲家、ドビュッシーだけを演奏する、真っ向勝負のリサイタルにしました。
ドビュッシーは、ヨーロッパ音楽の潮流に一石を投じた、画期的な作曲家です。古典派やロマン派の巨匠たちは、どんなときも正しく和性理論を守り、そこへ深い感情を投入してきました。それに対し、ドビュッシーは「どんどん規則を破りながら」音楽を書きました。旋律や和音の方向性が浮動しつつ微妙に変化していく独特の色彩感は、その型破りな積極性から来ていたのです。
リサイタルでは、ドビュッシー作品のなかで最高傑作と言われる「水の反映」(映像第1集)や、油絵作品に発送を得た「喜びの島」、日本の漆絵に共鳴した「金色の魚(映像第2集)、息を呑むほどの静けさを求める「そして寺」(前奏曲第1集)など、さまざまな音の世界をお楽しみいただきたいと思っています。
大好きなドビュッシー作品を思う存分ミューザで演奏できることは、私にとってとても幸せなこと・・・どんな小さな音もすみずみまで響かせるミューザで、ドビュッシーの音楽が息づく瞬間を、私と共に体験していただけたら最高です。(友の会会報誌「スパイラル」vol.57より再掲)

※小川典子によるドビュッシーの演奏がナクソス・ミュージック・ライブラリーで試聴できます。こちらから

2018年 9月29日 (土) 14:00開演
ホールアドバイザー小川典子企画
ドビュッシー没後100年記念ピアノ・リサイタル

公演詳細はこちら

小川典子 プロフィール

英国と日本を拠点に世界各国へ演奏旅行を行う他、国際コンクール審査、マスタークラスなど広範囲な活動を展開中。北欧最大のレーベルBISより34枚のCDをリリース。2013,2014年BBCプロムスへの連続出演。2015年サンクト・ペテルブルク響やワルシャワ・フィルと共演、英国ブリッジウォーターホール「R&R音楽祭ラヴェル&ラフマニノフ」主催、BBCフィル共演。2016年はモスクワ国立交響楽団、BBC交響楽団と協演、日本音楽コンクール、シドニー国際、モトラム国際コンクールの審査。シンガポール演奏旅行。生誕150周年でリリースしたサティ・ピアノ曲集は英国でチャートにランクイン。2017年、モスクワフィル、ドレスデン響と共演。

英ギルドホール音楽院教授、東京音楽大学特任教授、ミューザ川崎シンフォニーホールアドバイザー、「ジェイミーのコンサート」主宰、NAS英国自閉症協会文化大使、イプスウィッチ管弦楽協会・ノースフライデ音楽協会名誉パトロン。文化庁芸術選奨文部大臣新人賞受賞、川崎市文化賞受賞。第10回浜松国際ピアノコンクール審査委員長。

著書「夢はピアノとともに」訳書「静けさのなかから」

オフィシャルHP www.norikoogawa.com

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