本文へ
  • English
ミューザ川崎シンフォニーホール
menu

ブログBlog

HOME  / ブログ / From_Muza / 鍵盤楽器の魅力を紐解いてみませんか?

鍵盤楽器の魅力を紐解いてみませんか?

白熱のリハーサル!
この写真、一体何の様子だかおわかりになりますでしょうか?
Facebookをご覧の方はご存知かもしれません。
7/27(日)に開催される、「オルガン&ピアノ鍵盤楽器スペシャル!」のリハーサルの様子です。

オルガンとピアノがコラボレーションする異色のこの企画。
一体どんなコンサートなの? と思われる方もいらっしゃるかと思いますので、ちょっと中身を詳しくご紹介いたします♪

出演するのは、ホールアドバイザーのお二人、ピアニスト小川典子さんとオルガニスト松居直美さんと、ホールオルガニストの近藤岳さん。
Noriko Ogawa (c)S.Mitsuta 松居直美(C)木之下晃 近藤岳
この企画、実は震災前に計画され、その年の8月に開催されるはずのものでした。
企画の構想がスタートたところから数えるとなんと5年越しの実現となります!!

スタートのきっかけとなったのは、小川さんがオルガンの体験をされたところから。
2009年の冬、ホールへやってきた小川さんと松居さん。
弾いてみて驚きの連続だったそうです。
その当時の様子は、友の会会報誌スパイラルに対談として掲載されています。ちょっと抜粋してみましょう。

==================
遠い存在だったオルガンに挑戦!
――先日、小川さんがミューザのオルガンを試奏されたそうですね。
【松居】
小川さんがミューザのオルガンに興味を持ってくださったんです。ならばぜひ実際に弾いていただきたいと思い、楽器をご紹介しました。
【小川】
同じ鍵盤楽器でもオルガンはとても遠い存在でしたから、パイプオルガンを弾かせていただいたときには、驚きでいっぱいでした。オルガンは、鍵盤を押しているとずっと音がしている。曲や解釈によって音色を替え、そのためにたくさんのストップを操作する。すべてが大きな驚きでした。また、鍵盤上で指を動かす練習をする以前に、どのパイプを鳴らすか、どの鍵盤を弾くかを決定するといった、その会場・そのオルガンでの準備があるんですよね。それが最大の驚きだったかもしれません。鍵盤を押す感覚(タッチ)もピアノとは全く違います。しかし、タッチの違いは、会場によって違うピアノに出会うピアニストにとっては、一番小さな、一番解決しやすい問題かもしれません。
【松居】
どのようなタッチで綺麗な音が出るか、すぐに探し当てられましたよね。さすがです。また、ペダルでは、ピアノとは異なる低音の支えを体感していただきました。
【小川】
巨大鍵盤のようになっていて、それを足で「弾く」。ピアノのペダルとは全くコンセプトが違いますね。低音ペダルを押すと、腹の底から「地響き」にも似た、しかし確かなる「楽音」が聴こえてきて、その快感はものすごいものでした。
<中略>
オルガンを弾いてみて、「ピアノ曲をオルガンで弾いたらすごいことになるのでは!」という思いが湧き出してきました。オルガンの持続力抜群の音色に対し、ポンポンと打楽器的な効果を誇れるピアノは、音色の本質の違いから、音量でも決して負けません。それで、2人の共演を実現したい!と思いが強くなったんです。
【松居】
ピアノとオルガンの違い、共通点、個性をご紹介し、新しい可能性を追求する演奏会を考えています。近々実現できると思いますので、楽しみに待っていてください。
==================

小川さんの興奮が伝わってきますね。
そんな小川さんが、ピアノ曲であるドビュッシー:沈める寺を、なんとオルガンで演奏します!
練習して感じたことなどを、動画で紹介していただきました!

この作品以外にも、オルガンの魅力、ピアノの魅力、そしてそれらがどう発展していったのかなどもた~~~っぷり感じていただけるプログラミングです。
最古のオルガン作品といわれる、作者不詳のエスタンピーからはじまり、ピアノが発展しはじめた古典派・ロマン派、逆にオルガンがピアノを模倣しはじめた印象派……。
そして公演のラストを飾るのは、日本初演の「菅野由弘:空の迷宮」。
冒頭の写真がその作品をリハーサルされているところです!

ピアノとオルガンの共演というのは作品自体がほとんどありませんが、3年前に予定していたこの公演が企画された際、ぜひ共演曲を! ということで、菅野由弘さんに新作を委嘱しました。

いかがでしょうか? どんどんこの公演に興味が湧いてきていらっしゃるのではないでしょうか?
オルガン&ピアノ鍵盤楽器スペシャル!
チケットは好評発売中! ぜひぜひ、ご来場ください♪

ページトップへ