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ミューザ川崎シンフォニーホール
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公演・イベントスケジュールEvent Schedule

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サー・アンドラーシュ・シフ&カペラ・アンドレア・バルカ

日時

2025.3.21(金) 19:00開演

会場

ミューザ川崎シンフォニーホール

出演

  • 指揮&ピアノ:サー・アンドラーシュ・シフ
  • 管弦楽:カペラ・アンドレア・バルカ

曲⽬

オール・バッハ・プログラム
  • J.S.バッハ:
    • ピアノ協奏曲第3番
    • ピアノ協奏曲第5番
    • ピアノ協奏曲第7番
    • ピアノ協奏曲第2番
    • ピアノ協奏曲第4番
    • ピアノ協奏曲第1番

チケット料金

調整中

お問合せ

  • ミューザ川崎シンフォニーホール
  • 044-520-0200(10:00~18:00)

出演者プロフィール

アーティスト写真
©Nadja Sjöström

サー・アンドラーシュ・シフ(指揮&ピアノ)

1953年ブダペスト生まれ。現代最高の鍵盤奏者の一人。

J. S. バッハ、ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェン、シューベルト、シューマン、バルトーク、ヤナーチェクなどの主要な鍵盤作品によるリサイタルや全曲演奏会、録音を活動の中心とし、ベートーヴェンのピアノ・ソナタ全32曲によるリサイタルは2004年から20都市以上で行った。モントゼー音楽週間の芸術監督を務めたほか、これまでに多くの音楽祭を主宰し、室内楽にも力を入れている。また若い才能へのサポートも行い、“ビルディング・ブリッジ”シリーズは彼らに演奏の場を与えている。

世界の一流オーケストラや著名な指揮者の大多数と共演してきたが、近年は弾き振りの活動に力点を置き、1999年には国際的なソリストや室内楽奏者、友人たちから成る自身の室内楽オーケストラ、カペラ・アンドレア・バルカを創設。カーネギーホールやルツェルン・フェスティバル、またザルツブルクのモーツァルト週間などで演奏している。2019年の日本公演も大成功を収めた。2018年にはエイジ・オブ・エンライトゥンメント管のアソシエイト・アーティストにもなっている。

2014年には英国よりナイト爵位を授与されたほか、受賞や受章も多く、ボンのベートーヴェン・ハウスやウィーン・コンツェルトハウスの名誉会員でもある。2022年にはバッハ・メダルを受賞。

2017年に著書「静寂から音楽が生まれる」(日本語版が2019年春秋社より刊行)を、ベーレンライター&ヘンシェル社から刊行した。

オーケストラ写真
©Angelo Nicoletti

カペラ・アンドレア・バルカ

室内オーケストラ「カペラ・アンドレア・バルカ」(CAB)のメンバーは、普段はソリスト、室内楽奏者として世界的に活躍している音楽家たちである。彼らは、ザルツブルクの音楽祭「モーツァルト週間」で1999年から2005年にかけて行われたモーツァルトのピアノ協奏曲全曲演奏会のために、サー・アンドラーシュ・シフが直々に出演を依頼した奏者たちであり、以来CABは、モーツァルト週間から定期的に招かれ演奏している。

シフの指揮のもと、CABは徐々にその活動の場を広げてきた。1999年からはイタリアのヴィチェンツァにあるオリンピコ劇場でオマッジョ・ア・パッラーディオ音楽祭を主宰しており、2001年には同地でモーツァルトのオペラ《コジ・ファン・トゥッテ》の公演にも3度参加した。並行して2004年から2007年まで、ワイマール芸術祭にも客演している。ヨーロッパツアーにも積極的にのぞみ、ウィーン、インスブルック、チューリヒ、バーゼル、ジュネーヴ、アテネ、ブリュッセル、ルクセンブルク、ケルン、エッセン、フランクフルト、ブレーメン、バーデン=バーデン、ブダペスト、リスボンなどを訪れている。モーツァルトの生誕250年にあたる2006年には2度のツアーを実現させ、ニューヨークのカーネギーホール(3公演)、リンカーン・センター、ワシントンD.C.のジョン・F・ケネディ・センターで公演を行った。さらに2008年と2010年には、ボン・ベートーヴェン音楽祭(ベートーヴェン・フェスト)にも出演している。2012年にはルツェルン・フェスティバルでシフの指揮でJ.S.バッハの《ミサ曲 ロ短調》を演奏し絶賛、2014年春にはバルタザール=ノイマン合唱団との共演でベートーヴェンの《ミサ・ソレムニス》を、2014年と2015年にはシュヴァルツェンベルク(オーストリア)のシューベルティアーデでシューベルト・ツィクルスに参加した。2016年にシュレスヴィヒ=ホルシュタイン音楽祭とラインガウ音楽祭、2017年にはグシュタード音楽祭から招かれている。 2019年には中国、日本、韓国、香港で計13公演ものアジアツアーを行い、大成功を収めた。

CABを率いるシフが志向しているのは、メンバーたちがソリスト、室内楽奏者としての能力を最大限に発揮できるアンサンブルであるが、それは多くの一流オーケストラが直面している課題でもある。「私が指揮者として目指しているのは、“室内楽の延長”です。CABは室内楽に長けた卓越したソリストたちから成る室内アンサンブルです。ここには弦楽四重奏団のメンバーたちが多数参加していますが、弦楽四重奏こそ、演奏芸術の極みに至ることのできるジャンルです」とシフは語る。さらに彼はメンバーたちの人間性も重視している。「ここには自分本位な者のための居場所はありません。このアンサンブルの土台は、友情、相互理解、平等、そして美学的・音楽的・人間的な理想なのです」。

*アンサンブル名は、音楽家のアンドレア・バルカにちなんでいるが、彼の生涯については、今日の音楽学者たちが熱心に調査研究を進めているものの、ほとんど解明されていない。バルカは、1730年から1735年のあいだにイタリアのフィレンツェに近いマリニョッレで生まれた可能性が極めて高く、両親と祖先は農民であった。モーツァルトと親しかったバルカは、1770年4月2日にフィレンツェのヴィラ・ポッジョ・インペリアーレで開かれたモーツァルトの私的な演奏会で、彼の「譜めくり」を任されている。これを機にバルカは、モーツァルトの鍵盤作品の演奏に人生を捧げることを決意した。バルカの熱意はザルツブルクでの公演に結実し、その演奏は同地の著名な新聞の後押しもあり、まずまずの成功を収めた。故郷に戻ったバルカは、その後、作曲家・ピアニストとして活動した。多作家であったバルカの代表作に、トスカーナ音楽史上の傑作のひとつに数えられるオペラ《ラ・リボリータ・ブルチャータ》がある。スープの一種であるリボリータは、パン、豆、野菜を使ったトスカーナ地方の郷土料理で、オペラの題名は「焦げたリボリータ」を意味する。バルカの死については——(もしも彼がすでに他界しているならば)いつ、どこで、どのような状況で亡くなったのか——いまだ謎に包まれている。

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