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テーマは変奏曲 -名曲全集第149回

2019.09.25

From_Muza


 変奏曲とは、曲の冒頭で提示される主題と、その主題を変奏させた、いくつかの変奏曲からなる楽曲。代表的な変奏曲としてモーツァルトの「きらきら星変奏曲」*が挙げられる。モーツァルトは主題にフランスの恋歌を用いているが、きらきら星またはABCの歌としてご存じの方も多いのではないだろうか。主題に国歌が使用される作品が存在するのも興味深い。たとえば、ベートーヴェンの『 「ゴッド・セイヴ・ザ・キング」による7つの変奏曲』やアイヴズの『アメリカ変奏曲』。一般的に、主題をどのように変奏させるのかといえば、主題の音符に装飾音を加える、リズムや調性を変えるなどがその一例である。
 来る9月29日開催の、変奏曲をテーマにした名曲全集第149回では、ブラームスとエルガーの代表作をお贈りする。この公演で注目すべきは、ライアン・ウィグルスワースとポール・ルイスによる、モーツァルトの『2台のピアノのための協奏曲 K. 365』。二人のペアでの演奏は、豪メルボルン、英国マンチェスター、そして日本では川崎のみでお聴きいただける。ソリストを務めるポール・ルイスは、フランスの名門レーベル、ハルモニア・ムンディより、ベートーヴェンのピアノ・ソナタ全集/ピアノ協奏曲全集をリリース、2010年にはBBCプロムス音楽祭でピアノ協奏曲全5曲を演奏するという偉業を成し遂げ、ベートーヴェンの音楽に造詣が深い。そんな彼のベートーヴェンの『ピアノ協奏曲第2番』も聴き逃せない。
(文・事業課 ふ)

*フランスの歌「ああ、お母さん聞いて」による12の変奏曲

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 ウィグルスワースは、ロイヤル・コンセルトヘボウ管、バイエルン放送響やヨーロッパ室内管などのオーケストラと共演し、今夏は英国の由緒ある、グラインドボーン音楽祭およびBBCプロムス音楽祭で『魔笛』(新制作)、そのほかBBCプロムス音楽祭で「魔笛」以外に2公演指揮。

【公演情報】
ミューザ川崎シンフォニーホール&東京交響楽団
名曲全集第149回

9月29日(日)14:00開演
指揮&ピアノ:ライアン・ウィグルスワース
ピアノ:ポール・ルイス
モーツァルト:2台のピアノのための協奏曲 K.365
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第2番 op.19 ※
エルガー:エニグマ変奏曲 ほか
S席:7,000円 A席:6,000円 B席:4,000円 C席:3,000円

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