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【コジ・ファン・トゥッテ】サー・トーマス・アレンからメッセージが届きました!

2016.11.29From_Muza


12月9日に公演が迫った歌劇『コジ・ファン・トゥッテ』。ジョナサン・ノットが信頼する、世界の歌劇場で活躍する豪華な歌手陣も注目されています。
その中でも最も重鎮と言えるのが今回ドン・アルフォンソを演じるサー・トーマス・アレンでしょう。ジョナサン・ノットはこの『コジ』を構想した際に、ディレクションもドン・アルフォンソ役も彼を措いてない、と考えたのです。言うまでもなく現代最高の名声を手にするリリック・バリトン歌手であり、1969年のデビューから約半世紀にわたってニューヨーク・メトロポリタン歌劇場や英国ロイヤル・オペラほか世界中の歌劇場で活躍しています。

Sir Thomas Allen(C)Sussie Ahlburg

photo (C)Sussie Ahlburg

サー・トーマス・アレンから公演に先立ち、メッセージをいただきました。
ぜひお読みいただき公演にご期待ください!

■ドン・アルフォンソについて
私が演じるドン・アルフォンソという役は、かつては暖かい友情を抱いていたようだった若いカップルたちの心に不安と動揺を与えようとストーリーの裏で糸を引く、皆をかく乱する人物です。

なぜそんなことを?

変装や正体を隠した者が数多く登場するこのオペラの主要なメッセージである人間関係についてのストーリーにはふさわしい人物です。これは愉快な喜劇なのです。
しかし、もっとよく見ると、もしくは私のように46年にわたってオペラに取り組んできた者にとっては、これは自らのあり方や他者――特に愛する者――との関わりを省みさせてくれるひとつのきっかけにも思えます。

■時代により解釈が変わっても
オペラの最後で判明する教訓には憶測の余地があまりにも多くあります。
傷ついた者たちはそれまでの生活に戻って、今までどおり愛しあえるでしょうか?
この経験でお互いに対する信用は永遠に失われてしまったのでしょうか?
欺きの中で出会ったパートナーとの間に永遠の愛を見つけたのでしょうか?
フィオルディリージとグリエルモ、ドラベッラとフェルランドがそれぞれ元のさやに収まらなければならないとされた時期もありました。
その後、時代はよりフランクになり、自分自身の人間関係に対する考え方に正直になり、恋人たちがもう元には戻れずドン・アルフォンソの企みから学んで前を向いて人生を歩んでいかなければならないことを受け入れてもよいとする世界になりました。
今はまた昔の考え方に戻って、彼らが勇気をもって元に近い関係に戻れるよう、うまくやってくれることを望んでいるかもしれません。
ここから学ぶことは多く、『コジ』はシェイクスピアやゲーテの手になる傑作同様に、考えられる限り何度も見直されるにふさわしいと思っています。

■演奏会形式について
『コジ・ファン・トゥッテ』はオペラですから、通常はオペラのための劇場で演じられます。
しかし、時に私はセットや衣装の力を借りることなく演奏会形式で歌う機会にも喜んで参加しています。
そのような場には、オーディエンスの皆さんは聞くことに集中し、他に注意を向けるもののあまりない、非常に異なる環境で耳を傾けてくださるのだと思っています。
歌い手もメッセージを非常にクリアに打ち出す必要があります――アリア、アンサンブル、レチタティーヴォ。
それはセットも衣装もない形式のオペラであり、演出と動きに注意すれば、壮麗を極めた劇場で演じるのと同様に成立すると信じています。
モーツァルトの音楽の力、そしてもっと重要なのはダ・ポンテの台本が、その理由です。
ロレンツォ・ダ・ポンテがモーツァルトのために書いた台本は、何の助けを借りずとも真のドラマとして成立するクオリティなのです。

■カットを入れず、作品のあるがままを
近年、マエストロ、ジョナサン・ノットはドイツのバンベルクで同様に『コジ』を連続演奏されています。
こういった際に誰にとっても課題となるのは、素晴らしい夕べを演出することと、セットのカーテンや調度品ではなくオーケストラに囲まれていることを常に意識して、皆さんの注意を常に惹きつけることです。
マエストロは一曲もカットせずに演奏することにされました。『コジ・ファン・トゥッテ』では、台本や曲にあまり意味がないと思われる箇所で、ストーリーを進行させるためにいくつかの曲がカットされるのが常です。
また、作品が全体として長すぎるという意見が少なからずあることも事実です。
実際には、この作品は長すぎることも短すぎることもありません。ありのままがこの作品の本来の姿であり、カットなしでこそひとつの美しい作品として成立するのです。演奏会形式であっても、冗長に感じられることなどありません。
特に美しく作品内の他の曲と一線を画す曲がカットされることが多いことを、私は残念に思います。マエストロ ノットと彼の指揮で歌う歌い手を聴いていただければ、どれほど素晴らしいかおわかりになるでしょう。

『コジ』を歌うことを非常に楽しみにしています。皆さんに楽しんでいただき、同時に人生や人間関係の複雑さに思いを馳せていただけるようなパフォーマンスにしたいと思います。
そして、音楽はかのモーツァルト。
これ以上のものはないでしょう。

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歌劇『コジ・ファン・トゥッテ』(モーツァルト作曲・演奏会形式・日本語字幕付き)
2016. 12.9 (金) 18:30開演 ミューザ川崎シンフォニーホール
2016. 12.11(日) 15:00開演 東京芸術劇場

指揮、ハンマーフリューゲル:ジョナサン・ノット(東京交響楽団音楽監督)
舞台監修、ドン・アルフォンソ:サー・トーマス・アレン
フィオルディリージ:ミア・パーション
ドラベッラ:マイテ・ボーモン
デスピーナ:ヴァレンティナ・ファルカス
フェルランド:ショーン・マゼイ
グリエルモ:マルクス・ウェルバ
合唱:新国立劇場合唱団
管弦楽:東京交響楽団

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