ミューザの安全対策

避難訓練コンサート
ホール再開前の3月25日。避難訓練コンサートを開催しました。


コンサート開催中に地震発生に見立てた大きな音が……。まずは客席内で待機していただきました。スタッフからは「このホールは安全です。客席内に待機してください。」という声かけ。音が響くホールですので、声が重なりすぎないよう注意を払いながら実施していました。

続いて火災発生(訓練)の連絡を受け、避難開始! 今回想定した火災発生場所では全ての避難経路が使用できる状態でした。スタッフは、それぞれのお客様を、一番近い避難経路にご案内。客席からホール通路、避難階段、そして屋外の避難場所へと誘導しました。

東京交響楽団の楽団員も、お客様と一緒に避難。日頃からミューザでリハーサルをしている皆さん。だからこそ、このようなケースに状況と遭遇する可能性が最も高いので、今回ご協力いただいて、一緒に避難していただきました。

<いただいたアンケートから>

  • 今日の人数では整然とできたが満席となったときには各自が心して避難しないといけないと思いました。
  • 本当の災害時にはスタッフから「安全ですのでご安心ください」というような声かけを頻繁に行うと避難する側も一層安心すると思う。
その他、具体的なご提案含め、さまざまなコメントをいただきました。
より安心してコンサートを楽しんでいただけるよう、いただいたご意見を参考にさせていただきながら改善して参りたいと思います。ご来場いただき、誠にありがとうございました。

お客さまは客席に戻って、まずは幸消防署長からご講評をいただき、その後は安心してコンサート鑑賞♪一足早く、ホールの響きも体感していただきました。

最後に避難する責任者から「全員避難完了」の報告が。約15分で避難が完了しました。

教訓を踏まえた対策の検討

2011年3月の地震によって、多くの施設で防災に対する意識がより一層高まったのではないかと思います。もちろんミューザも、その施設のひとつ。先の地震ではホールの天井仕上げ材が落下する被害を受けましたが、負傷者が出なかったことは不幸中の幸でした。3.11の教訓を踏まえたさまざまな事態に対応していくため、マニュアルの改訂、訓練の実施及び講習会の開催などに取り組んでいます。

ホールに関わる全セクションからメンバーを集めて検討会を度々開催。これまでのマニュアルの問題点、これからのマニュアルがどうあるべきか、具体的な内容で実際に則したマニュアル作りを行いました。

市民救命士講習の様子

ミューザ川崎シンフォニーホールでは、常勤スタッフ全員が市民救命士を取得しています。市民救命士証は2年毎の更新となっているため、ミューザでは講習を毎年開催し、常に最新の救命法を身に付けている状況にしています。

これからも、お客様により一層親しんでいただけるホールになるべく、
スタッフ一同、さらに努力してまいります。皆様のご来場、お待ちしております!


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