《レポート》夏休みに、オルガニストになってみよう!「わたしもぼくもオルガニスト!短期集中レッスン2025」を開催しました(2025年8月12日~8月14日)
2025.09.26
熱気に満ちた2週間のフェスタサマーミューザが閉幕した翌日からは、ミューザに小さなオルガニストたちが集まりました。毎年恒例、夏休み中の子どもたちを対象にした、3日間の短期集中オルガンレッスンです。
レッスン
3人1グループでレッスンを受けます。講師はミューザのホールオルガニストである大木麻理さん。
レッスンは、ポジティフ・オルガンという小さな移動式のパイプオルガンで行います。
レッスン初日、まずは楽器について教わりました。
ピアノとパイプオルガンの大きな違いは、音の出し方。ピアノは弦を叩いて音が出ますが、パイプオルガンはパイプに空気が通ることで音が鳴ります。空気を作るふいごや、ずらりと並ぶパイプを見たり、音が出る時に空気が通っていることが感じられるかすかな音に耳をすませてみたりしました。


レッスンでは、大木先生から
- パイプオルガンの鍵盤は、強く叩いても、弱く叩いても音の大きさに変化がつかないため、強調したい音は少し長めに弾くこと。
- 「メヌエット」はバロック時代というとても昔に、王子さまやお姫さまが踊っていた3拍子のリズム。3拍子の曲は、1拍目を意識して弾くと良いこと。
など、一人一人に合わせて、オルガンの弾き方や曲の背景について指導がありました。

大木先生から「こうやってみよう!」と一言アドバイスをもらうと、すぐに出来てしまう参加者の皆さん!レッスンの最後には、次の日までに何を意識して練習したら良いかも教えてもらいます。
またグループレッスンということで、同じグループの仲間のレッスンを聞いて、いいなと思ったところや、自分の演奏にも活かせそうなところを見つけてメモをし、相手にも渡し合いっこしました。

短いレッスン時間、3日間連続なのでお家で練習できる時間も少ないですが、短期集中!で曲を仕上げました。
大オルガン体験
レッスンとあわせて、大オルガンの体験も行いました。
大オルガンの体験は、2グループ合同で行います。
いつもはオルガニストしか行くことのできないパイプの真下まで行き、一人ずつ弾いてみました。

また全員が椅子に座り、ミューザのオルガンの一番小さい音から、一番大きい音までを鳴らしてみるということもやってみました!!

一人一つ大木先生から指定された鍵盤に手や足を置きます。そして大木先生が徐々にストップと呼ばれる音色の装置を操作していくと、少しずつ音が増えていき、ホールいっぱいに音が響きわたりました!
発表会
最終日には発表会を行いました。みなさん、レッスンで教わったことや練習の成果を発揮して、堂々とした演奏でした!


参加者や保護者の皆さんからは、参加してよかったこととして
- 「普段弾いているピアノ曲をオルガンで弾いてみて、音の響きも音の出し方も違って、どうしたらうまく弾けるか考えたこと」
- 「オルガンの弾き方は知らないので、先生に教えてもらった内容を自宅練習し、翌日オルガンで実践。で、どんどんオルガンが上達した。」
- 「いつものピアノとまた違うオルガンの音が良かった。」
というお声をいただきました。
今回のレッスンをきっかけに、パイプオルガンやバロック音楽の楽しさを感じていただけていたら嬉しいです。
ミューザでは、今後もパイプオルガンを聴いたり、体験したりする様々な機会を様々ご用意しています。ぜひ皆さまもお越しください。
【申込開始】わたしもぼくもオルガニスト!パイプオルガン長期レッスン 参加者募集
小学4年生~高校2年生を対象とした、大オルガンを使用した本格的なレッスンも行っています。
レッスンと練習を経て、最後に受講生全員による発表会(一般公開)を開催します。なお、発表会で選ばれた優秀者は、2026年度にミューザで開催されるコンサートでソロ演奏を披露いただきます!
応募締切:2025年11月30日(日)23:59まで
今後行われるパイプオルガンコンサート
2025.10.25(土) 14:00開演
ホールアドバイザー松居直美企画 言葉は音楽、音楽は言葉 Vol.7
J.S.バッハ オルガン小曲集プロジェクト I
2025.12.20(土) 14:00開演
MUZAパイプオルガン クリスマス・コンサート2025
~大木麻理&20人のトランペッターズ~