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ミューザ川崎シンフォニーホール
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ノリコ流「三大B」で新たな境地へ【2/28公演】

2026.01.14

From_Muza / インタビュー

ホールアドバイザー小川典子が、ミューザならではの演奏会を企画し披露する「ホールアドバイザー小川典子企画」。

今回は、ミューザで久しぶりのソロ・リサイタルをお届けします。

プログラムのテーマは、バルトーク、ベートーヴェン、ブラームスというノリコ流「三大B」。

こだわりの選曲への思いをうかがいました。

インタビュアー◎宮本 明(音楽ライター)

小川典子さんアーティスト写真
小川典子 ©Patrick Allen operaomnia.co.uk

今の私だからこそ出来るブラームスへの共感

「メインに、どうしてもブラームスの後期の作品が弾きたかったんです。『3つの間奏曲』作品117、『6つの小品』作品118、『4つの小品』作品119。どの曲にも、ブラームスが言葉にできなかった気持ちが詰まっています。中心はやはりクララ・シューマンへの思いでしょう。積極的な行動もできない、絶望と喜び、思い出と憧れが曲の中で入り混じっているのを感じます」

「あらためて曲に向き合って、若い頃とこんなに感じ方が変わるのかと驚きました。言葉にできなかった彼の思いがわかる年齢になったということでしょうか(笑)。それを今の私の技術でどう表現できるか」

「ミューザはピアノも会場の響きも素晴らしい。そして何度も私の演奏を聴いてくださっているお客様がいらっしゃる。だから新しい境地に踏み出すことができます。作品117なんて、ほとんどpですからね。fは一瞬しか出てきません。その一瞬のfをどこまで強く弾くか。言葉にできない思いが、我慢できなくなって爆発した時の力は強いはずです」

前回のミューザでのソロ・リサイタル(2020年)©青柳聡

激しいバルトークで開始
ベートーヴェンの後期ソナタが渡すバトン

「激しいバルトークでコンサートを始めて、音量的にはブラームスに向かってだんだん静まっていくという構成です。バルトークは好き嫌いがあるかもしれませんけれども、不協和音と強いアクセントで魅力を出せるのが面白さかなと思います。

ベートーヴェンはブラームス同様に後期の作品。ソナタ第30番を弾きます。中期の激しいソナタのほうが喜んでいただけるのかもしれませんが、今回はブラームスにバトンを渡すために、やはり後期がいいと思いました」

「私が共感した、言葉にならない思い。そこに皆さんも共鳴していただけたらありがたいです」

(ミューザ川崎シンフォニーホール友の会会報誌「SPIRAL」vol.87より)

ホールアドバイザー小川典子企画 小川典子ピアノ・リサイタル「三大B」
~バルトーク・ベートーヴェン・ブラームス~

公演詳細はこちら

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