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R.シュトラウス:交響詩「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快な悪戯」

2014.09.09「スパイラル」バックナンバー 「スパイラル」バックナンバー 名曲のツボ


友の会会報誌の人気コーナー、東響メンバーが名曲について語る「名曲のツボ」。
今回はついに第100回を迎える「名曲全集」で取り上げる「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快な悪戯」の聴きどころを首席ホルン奏者上間善之さんに伺いました。(取材:榊原律子)

物語の情景が目に浮かぶような、シュトラウスの名曲
高い音から低い音まで、“ティルのテーマ”はホルン奏者1人2役!

首席ホルン奏者 上間善之

G11

 リヒャルト・シュトラウスの作品は、誰が聴いても「リヒャルトの音楽だ」とすぐにわかる、彼の“匂い”があります。“匂い”の正体は彼独特の“奇妙な音型”で、慣れるまでが大変ですが、そんな音型もオーケストラ全体で聴くと、音楽を構成する大切な一部分になっています。“奇妙な音型”は彼の“くせ字”みたいなものでしょうか。そしてシュトラウスの作品はどれも、情景が目に浮かぶような音楽です。「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快な悪戯」も物語のとおり音楽が構成され、とても聴きやすい曲です。
 シュトラウスのお父さんがホルン奏者だったので、シュトラウス自身もホルンの特性をよく知っており、それゆえ、あえてホルン・パートを難しく書いているところがあります。何が難しいかというと、奏者1人に求める音域がとても広いのです。ホルンはパート内で、高い音域を吹く“上吹き”(1・3番奏者)、低い音域を吹く“下吹き”(2・4番奏者)に分かれているのですが、1番奏者が吹く曲冒頭の“ティルのテーマ”は、高い音から低い音までまんべんなく1人で吹かなければなりません。高い音と低い音ではアンブシュア(楽器を吹く際の口の形)が異なるので、テーマを吹きながら途中で口の形を切り替えなければならないのです。低い音は、テーマの最後の3音「ファ・ド・ファ」(実音)です。この3音で急降下するために、それまでとは別のものが唇に求められるのです。余談ですが、以前ホルン・アンサンブルでこの曲を演奏したとき、ベルリン・フィルの1番奏者S.ドールさんと2番奏者S.ウィリスさんがそれぞれこのテーマを吹いたのですが、ウィリスさんの低音の素晴らしさといったら、水を得た魚のようでした。そんな音域を1番奏者が吹く上に、「昔々あるところに~」と曲が始まった直後に登場する“ティルのテーマ”ですから、ホルンにとってこの曲最大の難所であることは間違いありません。ところで、このテーマは8分の6拍子です。しかも初めに休符があるため、耳で聴いているだけだと、まさかそんな拍子だとは思わないでしょう? 僕も初めて楽譜を見たときは驚きました。
 この曲は、ソロだけでなく、オーケストラ全体が演奏しているときもホルンが目立つように書いてあるので、体力もかなり消耗します。曲の終盤、“ティルのテーマ”が重なっていくところは、指使いは難しいし、体力的にもつらく、めげそうになります(苦笑)。でもシュトラウスの曲は「演奏しきった」という充実感をもたらしてくれます。どうぞご期待ください!
(SPIRAL Vol.41より転載)

ミューザ川崎シンフォニーホール&東京交響楽団
名曲全集 第100回

2014. 9.21 (日) 14:00開演
指揮:準・メルクル
曲目
早坂文雄:左方の舞と右方の舞
R.シュトラウス:交響詩「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快な悪戯」
メンデルスゾーン:交響曲第4番「イタリア」

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