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ミューザ川崎シンフォニーホール
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サマーミューザ関連企画!「音のワークショップ」

8月16日でフィナーレを迎えた「フェスタ サマーミューザKAWASAKI 2009
」ですが、実は関連企画「音のワークショップ」が8月24日に開催されました。

川崎市内をはじめとする小学校4~6年生のお子さん30名を事前に募集してのものでした。
このワークショップは2005年から毎年行っており、イギリスで大きな成果を挙げているマイク・スペンサーさんをお招きして行っています。

当日の様子をざっとご紹介。
公募で集まった子ども達なので、その多くが「始めまして」状態。
なので、緊張をほぐすためにまず追いかけっこのような「ゲーム」そして、外国の歌を3グループに分かれて覚えて「合唱」したりしました。
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子どもたちが乗ってきたところで、今度はテーマを与えられてグループごとに創作活動です。(下のような楽器を使いました)
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ゲームのときは楽しげでしたが、なんだかみんなうつむいてしまって元気がありません。
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さて、この時間を使って保護者の方にもう一人のファシリテーターのクマ原田さんが「このワークショップについて」お話をしていました。
大まかに言うと「とにかく大人は見守ってください。」という事・・・。
ワークショップの開始からほとんど説明もせずに進めています。日本の方は前もった説明を必要としすぎる。もっと直感で動いたり、創造してほしいので説明はしないのです。種明かしは最後にします。という内容でした。
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そうしているうちに子ども達の創作した曲が出来上がりました。
発表の時間です。
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与えられたテーマは「お姫様の登場・歩く姿」を表現する。でした。
はじまる音と、つかう音の指定はありましたがあとは自由です。
どんなテンポにするか、小説で言う「起承転結」をどうするか・・・。この辺りは自分達で決めなくてはいけません。

どのグループもそれぞれ個性のある面白い曲になりました。
時間が足りなくて発表がうまく行かなかったグループもありましたが、子ども達が満足するまで何度でもやり直して、大人は見守る・・・そんなシーンも。

そして、お昼をはさんで、午前中に創作した曲をふくらませていきます。さきほど登場したお姫様が小人たちのすむ島に行って、小人達がお姫様のためにお風呂の準備をしたり、部屋をきれいにしたりと忙しく働いている様子を表現する、というストーリーのあるちょっと難しいテーマにも挑戦しました。

こどもたちもだんだん慣れてきて、少しずつ自分の意見を言えるようになり、曲作りも順調にすすんでいきます。
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いよいよ、最後の発表。
一つのグループが発表を終えるごとに「印象に残ったところ・楽器・表現」などをほかのグループの子ども達が意見を出して、もう一度聞いてみたりと、他のグループの演奏も真剣に聞いています。
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さて、このワークショップの「種明かし」・・・実は、こどもたちに与えていたテーマと同じテーマ(お話)で作曲していた作曲家がいるのです。

それは、フランスの作曲家、ラヴェル。
そのラヴェルが作曲したのが、「マザー・グース」を題材にした「マ・メール・ロワ」から「パゴダの女王レドロネット」です。

この原曲はピアノ連弾曲でしたので、アシスタント・ファシリテーターの志田さんとホールのスタッフ、森が原曲を披露!
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なんか聞いたことのある音を使っているなぁ・・・と子ども達は気づいたでしょう。はじめのほうで指定された5つの音が見事原曲にも入っているのです。

そして、オーケストラに編曲されたバージョンも聞いてみます。
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聞き終えたところで、マイクさんが「ラヴェル作曲」と「自分達作曲」どちらが良かった?と質問!
半分近くの子ども達は「自分達」に手を挙げました。マイクさんも、みんなの曲のほうがずっといいと言っていました。

クラシック音楽というと少し、難しいような、堅苦しいようなイメージを持つ方が多いですが「実はこんなテーマがあった!」とか「同じテーマで自分達も作曲してみた!」など、子どものうちからこういった体験するとすこしイメージが変わってくれるかな?と思います。

ホールに来て、コンサートを聞くというものとは違った形で音楽へアプローチする。すてきな体験だったな~と思ってくれていたら良いなぁ・・・と参加してくれた子ども達が笑顔で返っていく姿を見て思いました。

今度は是非コンサートも聞きに来て下さいね!

最後は保護者の方、スタッフ全員で英語にあわせて体を動かすゲームをやって大盛り上がりでワークショップは終了しました。
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このワークショップをもって、今年のサマーミューザのプログラムは完全に終了いたしました。

ブログ更新はいったん終了いたしますが、ページは残っていますのでまた遊びに来てください♪

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