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ベルリオーズ「幻想交響曲」をパイプオルガンで聴く!(2月20日)

ホールアドバイザーを務めるオルガニスト松居直美の企画による「言葉は音楽、音楽は言葉」は、毎回パイプオルガンと様々なジャンルの芸術とのコラボレーションにより、刺激的な音楽体験を提供するシリーズとなっています。

第3弾は、ベルリオーズの「幻想交響曲」をパイプオルガンの演奏と朗読により再構成するというもの。
オーケストラはよく聴くけれどパイプオルガンはまだ聴いたことがない、あるいはバッハなどのイメージが強すぎてほかのレパートリーをあまり知らないという方にも、お勧めできる公演です。

企画者 松居直美からのメッセージ


オーケストラとは一味違う多彩な音色の大オルガンで
ホールアドバイザー企画「音楽は言葉、言葉は音楽」シリーズの3回目は、ベルリオーズの代表作「幻想交響曲」を、本人が各楽章に添えた詩の朗読と共にお贈りします。
このシリーズは、「伝える」ツールとしての音楽についての想いから始まりました。効果的な伝達のために言葉を乗せていた旋律は、やがてそれ自体が表現力を獲得してゆきます。モティーフの形やハーモニーが様々な役割を負い、音楽は聴く人を感動させる雄弁なものになりました。それが個人の感情や情念の発露への道を拓いたのは、自然な成り行きだったといえるでしょう。そして交響曲史のターニングポイントとも言われるこの大作が登場します。主人公の夢に現れた幻想のサイケデリックともいえる強烈さを、空間全体に鳴り響く豪華絢爛な音色の多彩さを持つ大オルガンの表現力が、オーケストラとはまた一味違う魅力と共に聴かせてくれることを確信しています。

演奏者 大木麻理からのメッセージ


使う音色の数は700種以上! ミューザのオルガンの新たな発見を
今回演奏するオルガン版「幻想交響曲」の楽譜を初めて見た瞬間、その複雑さに眩暈を起こしそうになりました。この壮大な音世界をパイプオルガン1台でどうやって創り上げていくのか、レジストレーションと呼ばれ、オルガンのストップの組み合わせを変えて音色を作る作業に、未だかつてないほどの時間を要し、作っては消し、作っては直しという作業を繰り返した結果、この作品で使用する音色の組み合わせは、なんと700以上……。これまで経験したことのない、とんでもない数字に私も驚いていますが、ベルリオーズが想像した音世界を、ミューザ川崎のオルガンで最大限に表現できるよう、さらに試行錯誤を重ねていきたいと思っています。
ミューザのオルガンにはこんな表情もあったのか……!そんな新たな発見、感動を皆さまと共有できたら幸いです。

(スパイラルVol.67より転載)

 

★こちらもぜひお読みください!
Web ONTOMOインタビュー
サイケな夢を描いたベルリオーズ《幻想交響曲》を、オルガンの700の音色と朗読で

公演情報

ホールアドバイザー松居直美企画 言葉は音楽、音楽は言葉Ⅲ
オルガンと朗読で聴く「幻想交響曲」

2021年 2月20日 (土) 13:00開場/14:00開演
(15:45終演予定 途中休憩なし)
*13:20~13:40プレトーク

出演/
パイプオルガン:大木麻理(ミューザ川崎シンフォニーホール・ホールオルガニスト)
語り:山科圭太

共同演出:島 崇、児玉絵梨奈
脚本:島 崇

プレトーク/
松居直美(ミューザ川崎シンフォニーホール・アドバイザー)、井上さつき

曲目/
ベルリオーズ(レヒシュタイナー編):幻想交響曲 Op.14

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