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山本康介(振付)からのメッセージ 『星の王子様』によせて~秋山和慶先生へ~

7月29日(火)18:30開演 洗足学園音楽大学 公演で振り付けを担当されている山本康介さん。
プログラム2曲目のプロコフィエフ:ヴァイオリン協奏曲第1番は、昨年共演した故秋山和慶マエストロへの想いを込めた振り付けとなっています。その想いを伺いました。

赤い壁を背景にこちらをにこやかに見る秋山和慶さんと山本こうすけさん
2024年洗足学園音楽大学公演終演後の記念写真。 © 増田雄介

本学園100周年の記念すべき昨年のバレエコースの前期公演で演出振付を担当した際に、秋山先生とご一緒させていただきました。グラズノフの『四季』と『ライモンダ』のリハーサルや公演を通して、先生の探究心や余裕のある抑揚、そしてエスプリ に溢れた人間性に助けられました。

先生の悲報を聞き、バレエコースがいただいたインスピレーション、先生自身と音楽家としての生き方に改めて敬意をバレエと音楽というかたちで表したく、2度の大戦を経験し飛行士でもあったフランスの作家、サン=テグジュペリの『星の王子さま』を選びました。この作品の中の「大切なものは目に見えない」というフレーズは、世界のリーダーたちも行先の舵取りが難しい現在、僕たちの価値観としていつも心に留めておかなければならないものです。そして「大切なもの」を見失わず、追い続け、音楽を愛した先生へのオマージュにしたかったのです。

バレエメンバー総勢50名以上が衣装で舞台上に整列しポーズをとっている。
2024年洗足学園音楽大学公演での集合写真。前列中央が山本康介さん。 © 増田雄介
画面左側に円になって舞う6人のバレリーナ。画面右側で指揮をする秋山和慶。
舞台を正面から見た様子。舞台の前面で横に並び躍るバレリーナたち。その後ろで秋山和慶が背中を向け指揮をしている。
この年は、洗足学園音楽大学の3つのバレエコースが合同で1つの振り付けに取り組み、本番に挑んだ。© 増田雄介

【プログラムから抜粋】プロコフィエフ:ヴァイオリン協奏曲 第1番 〜星の王子さま〜について

(プロコフィエフ:ヴァイオリン協奏曲 第1番は)ヴァイオリンの技巧をあますところなく引き出した名曲で、変化に富んだ曲想に寄り添うように、「星の王子さま」の世界が広がっていく。
「奇想天外、悪戯で優しく、そしてどうにも変えられない運命に対する怒り……。けれど最後にはその全てが自分の一部となりながらも遠ざかっていくようなこの音楽が、作品のストーリーラインをかたどっていきます」(談:山本康介)

フェスタ サマーミューザ
KAWASAKI 2025
洗足学園音楽大学
若き精鋭たちが舞うバレエ名曲選

フェスタサマーミューザKAWASAKI、洗足学園音楽大学。7月29日火曜。18時30分開演。詳細ページへリンクします。

公演詳細はこちら

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