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曲目解説—8/22(土)モーツァルト・マチネ 第42回 Live From MUZA

2020.08.21From_Muza 未分類


 

8月22日(土)、「Live From MUZA!」モーツァルト・マチネ 第42回 の無料ライブ配信を行います。
当日の曲目解説を先行公開しましたので、どうぞご覧ください。

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<オール・モーツァルト・プログラム>
2つのヴァイオリンのためのコンチェルトーネ ハ長調 K. 190(186E)
ヴァイオリン協奏曲 第5番 イ長調 「トルコ風」 K. 219

公演情報はこちら
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モーツァルト:2つのヴァイオリンのためのコンチェルトーネ ハ長調 K.190(186E)

 ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756 ~ 91)の協奏曲といえば、ピアノ協奏曲の数が最も多いですが、その他にも彼はヴァイオリンやチェロ、木管楽器など様々な楽器のための協奏曲を作っています。中でも「2つのヴァイオリンのためのコンチェルトーネ」(K.190)は1774年5月の終わりにザルツブルクで作られました。「コンチェルトーネ」とはイタリア語で「大きな協奏曲」という意味です。バロック時代にはモーツァルトのこの作品と同様に、ソリストが複数人いる協奏曲が多く作られましたが、それらは同じく大きな協奏曲という意味の「コンチェルト・グロッソ」と呼ばれています。
 モーツァルトもまた複数人のソリストのための協奏曲を数曲作っており、「フルートとハープのための協奏曲」(K.299)や「ヴァイオリンとヴィオラのための協奏交響曲」(K.364)などが特に有名ですが、「コンチェルトーネ」という名称をもつ作品は、今回演奏するK.190のみです。
 この曲は、どのような目的で作られたかは明らかではありません。ただ彼の弦楽器や管楽器のための協奏曲としては珍しく、オーケストラにトランペットが含まれることから、祝祭的な機会に作られたという可能性も指摘されています。
 曲名は自筆譜には「コンチェルトーネ」としか書かれていません。この作品は3つの楽章からなりますが、いずれの楽章でもヴァイオリンのほかに様々な楽器が独奏で登場します。特に第1、2楽章ではオーボエの独奏が目立っており、ヴァイオリンと同じくらい重要な位置を占めています。
 第1楽章は付点リズムによる祝祭的な雰囲気で始まり、楽章を通して明るく生き生きとした旋律がトゥッティとソロで奏されます。そして楽章の終わりにはモーツァルト自身が書いたカデンツァが置かれ、2つのヴァイオリンとオーボエによる見事な3声部の掛け合いが披露されます。
 第2楽章は3拍子の緩徐楽章です。ここでは終始ゆったり流れるような優美な旋律が続きますが、その中で独奏声部には3連符が目立っています。それにより旋律がリズミカルになり、トゥッティとの間に変化がつけられます。そしてこの楽章が終わる直前にもカデンツァが置かれていますが、ここでは2つのヴァイオリンとオーボエのほかに、チェロも加わります。
 第3楽章は快活なメヌエットで、楽章を通して力強くリズミカルな旋律が続きます。この楽章は3つの部分からなりますが、独奏楽器はもっぱら中間部で登場します。ここではヴァイオリンとオーボエ、チェロが独奏楽器として用いられており、4声による色彩豊かなソロが展開されます。

 

モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲 第5番 イ長調 K.219「 トルコ風」

 この作品は上述のコンチェルトーネと同時期に作られており、モーツァルトの代表作の1つに数えられます。モーツァルトは1773~75年、すなわち彼が10代の時にザルツブルクで5つのヴァイオリン協奏曲を作っています。彼は少年期には優れたヴァイオリニストであり、13歳の時にザルツブルクの宮廷楽団のコンサートマスターに任命されるほどでした。
 5曲のヴァイオリン協奏曲が作られたのは、いずれも彼がコンサートマスターを務めていた時期です。そしてこれらは、作曲家自身か同僚のヴァイオリン奏者アントニオ・ブルネッティのために作られたと推測されています。
 その中でも今回演奏する第5番は1775年12月に作られており、「トルコ風」という愛称で知られています。
 この曲もまた3つの楽章からなり、第1楽章はオーケストラによる華やかで流麗な前奏で始まります。特に冒頭の旋律は上行する分散和音で、気持ちの高まりが感じられます。そしてこの前奏が終わると突如テンポを落とし(アダージョ)ヴァイオリンの独奏が始まり、落ち着いた旋律を奏します。その後再びテンポが速くなり(アレグロ)、様々な旋律がオーケストラとソロで奏されながら曲が進んでいきます。
 第2楽章は厳かな緩徐楽章です。快活な第1楽章とは対照的に、この楽章では一貫して気品のある落ち着いた旋律が、オーケストラと独奏ヴァイオリンによって奏されます。
 そしてこの協奏曲の中で特に印象的なのは第3楽章といえます。「トルコ風」という愛称はこの楽章の、とりわけ中間部に由来しています。この楽章は大きく3つの部分に分けられます。冒頭部分は3拍子で、付点リズムや装飾音を多用したリズミカルな旋律が独奏ヴァイオリンとオーケストラで奏されますが、中間部では雰囲気が一変します。ここでは2拍子に変わり、小刻みに動く独奏ヴァイオリンの旋律や、激しい行進曲、さらに半音階的でグロテスクな旋律などが登場します。これらは劇的かつエキゾチックな印象を与え、この作品全体を見ても、他の部分とは明らかに性格を異にします。そしてこの中間部に続き、最初の部分が再現されて曲が閉じられます。

(佐野旭司)

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