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ジョゼフ・フィブスをよく知るためのプレイリスト(2/23小川典子企画「孤独と情熱」)

2024.01.17

From_Muza / はじめの一歩

来る2月23日(金・祝)に行われる、ホールアドバイザー小川典子企画「孤独と情熱」公演に先立ち、フィブスをよく知るためのプレイリストができました! “現代音楽”と恐れるなかれ。一度聴けば、静謐で美しい世界がどこまでも広がります。まずは一度、お試しください。

[Spotifyで聴く]  [Youtubeで聴く]

作成者の鉢村優さんによるフィブスについての記事【ジョゼフ・フィブス 自然に芽吹くイギリス音楽 ミューザ川崎ホールアドバイザー小川典子の「情熱と孤独」公演】は、こちらからお読みいただけます。(別サイトへ移動します)

各トラックについて

[track 1] フィブス:天には栄え(In Exclesis Gloria)
柔らかに上昇するピアノに乗せて澄んだ合唱が広がる。質素なクリスマスの夜である。

[track 2] フィブス:歌、バッハに寄せて(Cantus After Bach)
バッハのカンタータから抜粋し、弦楽四重奏のために編曲した作品。バスラインを刻むチェロがジャズのウッドベース風である。

[track 3] フィブス:ヘンデルに駆ける(Veloce, After Handel)
イギリスで活躍したヘンデルの楽曲を編曲した作品。バロック的祝祭が爽快な弦に乗せて疾駆する。

[track 4] フィブス:「3つのテューダー朝の歌」より「ヒイラギの緑に茂るよう」(Three Tudor Songs, As the Holly Groweth Green)
16世紀の英国王ヘンリー8世が作った歌をフィブスが編曲した作品。素朴な原曲を瑞々しく陰影豊かに彩色している。

[track 5]フィブス:「3つのテューダー朝の歌」より「友との愉快な遊び」(Three Tudor Songs, Pastime with Good Company)
前トラックと同じ曲集から。仲間と楽しく生きる歓びを歌う。都会的な洗練をまとった人生賛歌である。

[track 6] フィブス:月は銀に輝く(Moon is Silver, Moon is Bright)
ブリテンの影響が強く感じられる(次トラック参考)が、子音の重なりが葉ずれのざわめきを思わせて特にフィブス的な合唱曲。

[track 7] ブリテン:この小さな赤子は (『キャロルの祭典』より6.This Little Babe
かよわい赤ん坊として生まれたキリストが罪を打ち砕く、と歌う。ガラスのように澄んだ響きが駆け抜ける。

[track 8] バルトーク:44のヴァイオリン二重奏曲より 15.兵士たちの歌
ヴァイオリン教本のために編まれた曲集から。東欧の音楽に取材し、土の匂いを漂わせながら2本の旋律が対話する。

[track 9] ヴォーン・ウィリアムズ:テューバ協奏曲より 2.ロマンツァ
さびしく、温かく、涙の出るような抒情。テューバしか鳴らし得ない切なさを、色彩豊かなオーケストラが包む。

[track 10] ディーリアス:春初めてのカッコウを聴いて
ディーリアスは黒人音楽に感化され、民謡や自然に着想を得て作曲した。代表作たるこの曲は、どこまでも広く、緑静かな英国の風景を思わせる。

[track 11] フィンジ:祝典讃歌『見よ、満ち足りた最後の生贄』op.26より アーメン
近年ネットラジオを中心に人気を集めたフィンジ。このトラックは教会用合唱曲の管弦楽版で、フィンジのしぼりだすような万感を凝縮している。

[track 12] フィブス:Night Path
灯りがぽつぽつと灯る夜道に、様々な思いを抱えた人々がすれ違う。閃くヘッドライトの光が都会的な趣である。サクソフォン特有の音色に夜の妖艶さが漂う。

[track 13] フィブス:「薔薇の聖歌」(The Canticle of the Rose)より前奏曲
弦楽四重奏と声楽のための曲集から。これまでの各トラックと性格が異なる作品を入れた。辛口の攻めた響きにドライブ感がみなぎる。

[track 14] フィブス:「岸から岸へ」より 2.船(Ships)
ギターとカウンターテナーのための、海をめぐる新旧の詩による楽曲。独特の浮遊感とこの世ならざる雰囲気に惹かれる。

[track 15] フィブス:5つのやさしい小品より No.5
フィブスの人気作「5つの小品」から。夕暮れに佇むさびしさと静けさ、内心の万感とを宿したピアノ独奏曲でプレイリストをしめくくりたい。

(プレイリスト制作、解説:鉢村優)

 

その他のメディア掲載

各種メディアでの本公演の紹介を、下記からお読みいただけます。

◆Webぶらあぼ  小川典子インタビュー 創作の最前線にサクソフォンとともに迫る

◆Freude 「ジョゼフ・フィブス 自然に芽吹くイギリス音楽 ミューザ川崎ホールアドバイザー小川典子の「情熱と孤独」公演

◆音楽のまち・川崎 公式Note この曲がすごい! vol.2

 

これらのプレイリストや記事で、すこしでもジョゼフ・フィブスの魅力を知っていただけたら幸いです。

公演詳細ページはこちら

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