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シベリウス:交響曲第2番

2015.06.24「スパイラル」バックナンバー 名曲のツボ


今年はシベリウスの生誕150年! 「名曲全集」でも、この作曲家に特別な愛着があると語る飯守泰次郎さんの指揮でシベリウスの2番をお贈りします。この曲を、久松ちずさんにコントラバス奏者の視点から語っていただきました。

森と湖、風が吹く寒い冬
シベリウスの音楽は、フィンランドの風景そのもの

コントラバス奏者 久松ちず

G11
フィンランドの作曲家シベリウスは今年生誕150周年で、日本でもフィンランドのオーケストラによる交響曲演奏会が予定されるなど盛り上がりを見せています。でも彼の音楽を独特に感じ、「肌に合わないから指揮しない」という指揮者もいるほど。私自身も以前は「シベリウスの音楽はわかりづらくて難しい」というイメージを持っていました。ところが、フィンランドの風景を見たとき、そのイメージは一転しました。森と風、海と湖。寒々とした冬や、キラキラした夏の風景。シベリウスの音楽はフィンランドの風景そのものなんです。
フィンランド人にとって大切な「3S」という言葉があります。それは「シベリウス」「シス」「サウナ」。シス(sisu)とはフィンランド人気質を表すフィンランド語で、日本語で表すことが難しいのですが、勇敢、頑強というような意味です。サウナは、フィンランド人の生活になくてはならない大事なもの。それと同列のシベリウスですから、彼の作品はフィンランド人の魂そのものの音楽なのです。私はフィンランドに留学していましたが、ベートーヴェンではあまり冴えない演奏をする学生オーケストラが、シベリウスになるとガラリと変わって研ぎ澄まされた音になるのが不思議でした。きっとフィンランド人には感覚で分かるのでしょうね。

フィンランドb

交響曲第2番は、シベリウスがイタリア滞在中に作曲した作品ですが、フィンランドの自然を思って書いたのでしょう、その音楽には寒いフィンランドを感じます。シベリウスは調性に色が見えたそうで、交響曲第2番の調性のニ長調は黄色とのこと。また、シベリウスにとってオーボエのソロは白鳥のイメージで、好んで使ったそうです。第3楽章にオーボエの美しいソロが登場しますね。
私が最も好きな楽章は第2楽章。暗い音楽ですが、冒頭のコントラバスのピツィカートがフィンランドの風の音にも聴こえてきます。ファゴットのソロが現れると一層暗くなりますが、その後トランペットが同じメロディを吹くときは、寒さのなかでほんのり温かさを感じます。ファゴットのソロのあと、ヴァイオリンとヴィオラのメロディが始まったところも楽しいですね。単に8分音符を刻んでいるだけですが、“刻み”はコントラバスならではの楽しみ。特にこのように音楽が違う場面に移り変わるときの“刻み”が私は好きです。
第4楽章で弦楽器が音階を延々と繰り返し演奏するところも、フィンランドの風景が思い浮かびます。音階は、寒くて静かな風の音のよう。途中でコントラバスも加わり、最後はフォルティシモになって短調から長調になる、その高揚感は感情を大きく揺さぶります。暗さの反動で、解放に向かうエネルギーの大きさに、シベリウスらしさを感じます。
4つの楽章それぞれにフィンランドの異なる風景と季節が見える交響曲です。指揮はワーグナー指揮者として知られる飯守泰次郎さん。果たしてどんなシベリウスになるか、ご期待ください!(SPIRAL Vol.44より転載/取材:榊原律子)

ミューザ川崎シンフォニーホール&東京交響楽団
名曲全集第109回

2015. 7.5 (日) 14:00開演
指揮:飯守泰次郎
ピアノ:アレクサンダー・クリッヒェル

ボロディン:歌劇「イーゴリ公」より “ダッタン人の踊り”
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲 第2番 ハ短調 作品18
シベリウス:交響曲 第2番 ニ長調 作品43

公演詳細はこちら

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