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バルトーク 「管弦楽のための協奏曲」

2015.02.03「スパイラル」バックナンバー 「スパイラル」バックナンバー 名曲のツボ


すべての楽器に腕の見せどころのある曲
ファゴットも、ソロにアンサンブルに大活躍!

首席ファゴット奏者 福士マリ子
G11

 「管弦楽のための協奏曲」はその名の通り、オーケストラのそれぞれのパートがまるでソリストのように扱われ、奏者達の腕の見せどころが多くあります。普段はあまり目立たないファゴットにもスポットライトが当てられますが、それはなんといっても第2楽章です。
 第1楽章が充分な響きで終わった後、スネアドラムのソロから第2楽章がスタートすると「これから一体何が始まるんだろう?」と不思議に思われますよね。私たちも、第1楽章とは雰囲気が変わるこの緊張感をお客様と共有しながら、先陣を切ってファゴット・パートのメロディを演奏します。この楽章は「対の遊び」という題で、各パートの1番奏者と2番奏者が同じリズムを異なる音程で演奏する「対」の要素と、それぞれが少しおどけたような、からかうようなメロディである「遊び」の要素が散りばめられています。
 このデュエットはファゴットの後にオーボエ、クラリネット、フルート、トランペットと受け継がれ、金管楽器のコラール風の中間部を経て再びファゴットへと戻り、先ほどと同じ順番で各パートへ交代していきます。この再現部では各奏者達の「遊び」に触発され、冒頭の緊張感とはまた違う心持ちになります。そしてここではファゴット・パートだけ新たに3番奏者が加わります。最初と同じメロディのデュエットである1、2番奏者に対し、3番奏者は全く異なる動きをします。そのため冒頭とはまた違った印象になると思いますので、ぜひこの3番奏者にも注目してください。
 他の楽章で私が楽しみにしているのは第5楽章です。冒頭はホルンのユニゾンの後、どのパートも難しいパッセージを速いテンポで演奏しなければならず、スリルと充実感があり興奮します。この嵐のような合奏が頂点に達した直後、木管楽器によるフーガのような場面になりますが、ここでも先陣を切るのはファゴット・パート。それも2番奏者からの登場です。この場面の変化形が他の箇所にもありますが、やはりファゴット・パートの2番奏者からスタートします。いつもは1番奏者を支えている2番奏者が前に出て活躍する、腕の見せどころです。ちなみに、第5楽章では3番奏者がコントラファゴットに持ち替えて演奏する箇所がありますが、それは僅か数小節だけ。しかも楽器を持ち替える時間が10 秒もありません! 誰にも気づかれずに大きなコントラファゴットを一瞬で持ち替えられたときは、成功を祝して私たちファゴット・パートは密かに3番奏者に拍手を送ります(笑)。
 各楽器がソリストのように扱われることが多い協奏曲的な性格の作品ではあっても、やはりファゴットはソリストを支える伴奏側へまわることが多く、アンサンブルの場面でも大事な役割を担う楽器なのだと改めて感じます。
 また、ファゴット・パート以外では第4楽章のイングリッシュ・ホルンのソロがとても好きです。バルトークらしい哀愁のある民族調のメロディがいいですよね。ここではファゴットはお休みなので、いつもゆったりとした気持ちで聴いています。
 この曲の聴きどころはたくさんありますが、それぞれの楽章の個性がはっきりとしているので、その対比と変化を楽しんでみるのもおススメです。指揮者のレックさんが5つの楽章のキャラクターをどのようにつくるのか、私もとても楽しみにしています。
(SPIRAL vol.43 より転載/取材:榊原律子)

ミューザ川崎シンフォニーホール&東京交響楽団 名曲全集 第105回
2015. 2.7 (土) 14:00開演
【出演】
指揮:シュテファン・アントン・レック
オルガン:ルドルフ・ルッツ
【曲目】
レスピーギ:ローマの噴水
バーバー:トッカータ・フェスティーヴァ
バルトーク:管弦楽のための協奏曲 
公演詳細→http://www.kawasaki-sym-hall.jp/calendar/detail.php?id=1331

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