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【コラム】チェロ界のジミ・ヘンドリックスが日本で協奏曲を弾く


 これは、ある種の事件なのだろう。ジョヴァンニ・ソッリマというチェリストを知る者にとっては、日本のオーケストラと共演してコンチェルトを弾くということ自体、驚きをもって迎えられているはずだ。1962年にイタリアのシチリア島パレルモで生まれたソッリマは、もしかするとチェリストとしてより作曲家として認知されているかもしれない。ヨーヨー・マや宮田大をはじめ多くのチェリストが愛奏する「チェロよ、歌え」という曲は世界各地で演奏されており、ほかにも多くの管弦楽曲や室内楽曲などが発表されているからだ。
 しかしながらソッリマは、ジャンルを超越したミュージシャンやダンサーなどと共演し、縦横無尽で斬新な演奏を聴かせるチェリストなのである。熱気を帯びたオーラが漂うその姿は、一度観たら忘れられないくらい刺激的だ。誰が付けたか知らないが、そのキャッチコピーは「チェロ界のジミ・ヘンドリックス」。そのソッリマが、スタンダード中のスタンダードといえるドヴォルザークの協奏曲を弾くのだから、どういうチェリストなのかを知るには最高の機会なのだ。(文・オヤマダアツシ/フェスタサマーミューザKAWASAKI2019プログラムより転載)

【公演情報】
2019. 8.6 (火) 19:00開演
(18:00開場/18:20~18:40指揮者によるプレトーク)

指揮:藤岡幸夫(東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団 首席客演指揮者)
チェロ:ジョヴァンニ・ソッリマ

シベリウス:「レンミンカイネン組曲」から 『レンミンカイネンの帰郷』
ドヴォルザーク:チェロ協奏曲
芥川也寸志:交響曲 第1番
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