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曲目解説ー3/14 東京交響楽団 Live from Muza!

2020.03.09From_Muza


3月14日(土)午前11時開演「モーツァルト・マチネ 第40回」の曲目解説を掲載いたしました。
ニコニコ生放送の前に、ぜひお読みください✨

3月14日 (土) 11:00開演 「モーツァルト・マチネ 第40回」
【出演】
指揮=原田慶太楼 ピアノ=金子三勇士
フルート:八木瑛子(首席フルート奏者)ヴァイオリン:水谷晃(コンサートマスター)
ヴィオラ:武生直子(首席ヴィオラ奏者)チェロ:伊藤文嗣(首席チェロ奏者)
管弦楽=東京交響楽団

ニコニコ生放送番組URL https://live.nicovideo.jp/watch/lv324590792

フルート四重奏曲 第3番 ハ長調 K. 285b

ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756~1791)はフルートとヴァイオリン、ヴィオラ、チェロからなる四重奏曲を4曲作っています。中でも今回演奏する第3番は、作曲年代についてはっきりしたことが分かっていません。かつてはマンハイムの医師でフルート愛好家のフェルディナント・ドゥジャンのために1778年に作られたと考えられていましたが、資料的な裏付けがなく、1782年に作曲されたとする説もあります。
曲は2つの楽章からなります。第1楽章はフルートによる快活な第1主題で始まります。これがヴァイオリンで繰り返されたのち、フルートとヴァイオリンのユニゾンで進みます。その後第2主題が登場しますが、これは第1主題から派生したものとも考えられます。楽章の中間では主に第1主題が発展しますが、そこでは短調になって緊張感が高まることで曲に変化がつけられます。その後2つの主題が再現されて楽章が終わります。
第2楽章は長めの変奏曲です。冒頭で気品のある主題が登場したのち、それらが多様に形を変えていきます。まず第1変奏では3連符を多用したリズミカルな動きになり、第2変奏では16分音符や32分音符による細かい動きが目立ちます。弦楽器が中心となるこの第2変奏に対し、第3変奏では再びフルートが主旋律を担いますが、チェロが奏でる分散和音が印象的です。そして第4変奏では短調でいささか悲しげになります。第5変奏ではゆったりとしたテンポ(アダージョ)で曲が進み、最後の第6変奏では3拍子に変わって舞曲風になり、軽快に閉じられます。

 

交響曲第35番 ニ長調 K. 385 「ハフナー」

モーツァルトは1781年、それまで仕えていたザルツブルクの宮廷を離れウィーンに移住します。そしてその後数年間の生活は充実しており、作曲家や演奏家として精力的に活動していました。

交響曲第35番はそのような時期にできた作品です。1782年にザルツブルク市長の息子ジークムント・ハフナーが貴族に叙せられると、それを祝した曲を作るよう父親のレオポルト・モーツァルトから依頼されます。しかしモーツァルトは当時、オペラ「後宮からの誘拐」の上演や管楽アンサンブルのための編曲、セレナード(K.388)の作曲、さらには自身の結婚などにより多忙な状態でした。そのため、それらの合間を縫ってハフナーのためのセレナードを完成させます。

そして翌1783年、モーツァルトはウィーンでの演奏会のために新たな交響曲が必要となります。そこでこのセレナードから行進曲を削除し、さらにオーケストラにフルートとクラリネットを追加して交響曲に改作しました。それが第35番で、同年3月23日にウィーンのブルク劇場で初演されました。

第1楽章は、付点リズムを多用した力強い第1主題によって華やかに始まります。楽章を通してこの主題の存在感が強く(落ち着いた雰囲気の第2主題にも第1主題の付点リズムの要素が組み込まれています)、作品の本来の趣旨にふさわしく、祝祭的な雰囲気が曲を支配します。

第2楽章は明るく気品のある緩徐楽章です。最初の部分は分散和音を多用した主題と、32分音符によって細かく動く主題からなります。一方中間部ではシンコペーションのリズムに乗せてオーボエが優美でゆったりとした旋律を奏でます。力強く祝祭的な第1楽章とは対照的に、この楽章は終始穏やかな表情を見せます。

第3楽章は生き生きとしたメヌエットです。主部では躍動的な旋律で始まったのち突如ピアノになるという、強弱の対比が印象的です。一方中間部では、終始落ち着いた雰囲気により主部と対比をなします。

第4楽章は急速なテンポで進みます。この楽章の冒頭旋律は、初演したばかりのオペラ「後宮からの誘拐」第3幕のオスミンのアリアとの類似性が指摘されています。その後新たな旋律が登場し、それらが発展していきますが、その際には8分音符による細かい動きによって勢いよく前進します。そして最後は力強く華やかに閉じられます。

ピアノ協奏曲第13 番 ハ長調 K. 415

この協奏曲は交響曲第35番と同時期にウィーンで作られました。当時の音楽家は宮廷や教会などに仕えるのが普通でしたが、モーツァルトは1881年にウィーンに移って以来87年に宮廷音楽家になるまでフリーの音楽家として活動していました。その際に重要な収入源だったのが予約演奏会です。これは作曲家が自ら演奏会を企画して自作品を演奏し、貴族や裕福な市民から予約者を募って催されるものです。
ピアノ協奏曲第13番はその予約演奏会のために作られたもので、1782年末に完成し、翌1783年3月11日にブルク劇場で初演されました。この作品はトランペットとティンパニを伴い、同時期に作られた第11番(K.413)や第12番(K.414)に比べてオーケストラの編成が大きく、色彩豊かな響きを特徴としています。
第1楽章は弦楽器による弱奏で静かに始まりますが、すぐにオーケストラ全体で力強く華やかになります。この第1主題ののちピアノ独奏が中心となり、優美な第2主題をはじめ新たな旋律が登場します。その後既出の旋律や新たな旋律が発展していき、最後は第1主題によって力強く閉じられます。
第2楽章は厳かで優美な緩徐楽章です。華やかな第1楽章とは対照的に、トランペットやティンパニを伴わず、終始落ち着いた表情で曲が進みます。
第3楽章では再びテンポが速くなり、6/8拍子による舞曲風の冒頭主題で始まります。その後テンポを落とし(アダージョ)、短調による哀愁のある新たな主題が登場します。さらに楽章の中間では、冒頭主題と同じテンポや拍子で、短調による生き生きとした新たな主題が現れます。その後最初の2つの主題が繰り返され、最後は冒頭主題により力強く閉じられます。

(文:佐野旭司)

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