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オフィシャルブログ

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パイプオルガンのメンテナンス実施中! その1

2019.01.29From_Muza


1月15日よりミューザ川崎シンフォニーホールの舞台設備改修及びオルガンのメンテナンスがスタートいたしました。

オルガンのメンテナンスでは、4台ある手鍵盤のうち、主に下から2段目の鍵盤(グレート鍵盤)のMixturとCymbel、Trompete 16’、そして下から3段目の鍵盤(スウェル鍵盤)のMixturの音色の整音作業を行います。

整音というのは読んで字のごとく、音を整える作業です。
調律は主に音の高さを調整する作業ですが、整音では音色、音量、発音の調整を行います。
ホールの空間により響くよう、また、パイプオルガンの場合は他のパイプと組み合わせて使用した際により豊かに交じり合う音色にすべく、連日作業が続いています。

ミューザのパイプオルガンは、スイスにあるクーン社で作られました。
現在、ミューザの楽器のメンテナンス・調律を任せられているのは横田オルガン製作研究所の横田宗隆さん。
日本を代表するオルガンビルダーです。
初日は、今回メンテナンスを行うパイプの音色をどのように変えていくか、試行錯誤を繰り返しながらサンプルを作成しました。
【写真】細長いパイプの音が出る部分を熱心に見て、角度や隙間を調整する横田さん。
ミューザのパイプオルガンの中は4階建てとなっています。
所狭しとパイプが並んでいますが、初日はその一角で作業をされていました。
【写真】パイプの音が出る部分に細い器具を入れ、角度などを調整しています。

翌日には、ミューザのホールアドバイザーである松居直美さんと、ホールオルガニストの大木麻理さんもホールへいらして、整音を施したサンプルの音と、今まで通りの音とを比較していただきました。
【写真】客席で説明を聴きながら音色を聴き比べるオルガニストたち。

音の変化に大きくうなずき納得の表情

いよいよ、パイプを運び出し、整音作業の準備です。
いつもはオルガンの中に入っているパイプがホールのロビーに並べられている姿は圧巻です。
【写真】テーブルに並ぶパイプたち。
今回は、合計で千本近いパイプに整音作業を施していきます。
【写真】楽器の中から外されたパイプたち。

オルガンのメンテナンス作業は、2月下旬まで続きます!

パイプオルガンのメンテナンス実施中! その2はこちら

休館前ラストコンサート!『祝祭のオスティナート』レビュー

2019.01.27コンサート レビュー


2019年1月15日から、ミューザ川崎シンフォニーホールは半年間の休館(設備改修工事)に入っております。
その前日14日に、休館前のラストコンサート『祝祭のオスティナート』が行われました。
”オスティナート”とは、とは音楽用語で一定のリズムやメロディーを続けて何度も繰り返し、曲が展開されていく音楽形式のこと。
半年間の休館は挟みますが「これからも素敵な音楽を奏でる”場”として続いていく!」という願いを込めて、タイトルがつけられました。

ミューザのシンボルであるパイプオルガン、そして移動ができる小型のオルガンポジティフオルガンが大活躍したこのコンサート。
使ったのはこの2台だけではありません。

盛岡市からやってきたレガール(ガルニエ社製)。
【写真】レガールを演奏する大木麻理さんと、ふいごを操作するアシスタントの内田光音さん。
そして、木村オルガン工房製作・所有のポジティフオルガン。
【写真】ミューザが持っているガルニエ社の楽器とは装飾や機構が少し違います。
4人のオルガニスト、4台のパイプオルガンで繰り広げられました。

レガールは、ふいごを手動で操作する楽器。
【写真】レガールのふいご部分。大きな蛇腹が2つ、鍵盤の先に備え付けられています。
アシスタントがふいごを上げると、ふいご自体に設置されている重りによって一定スピードで空気が押し出されていきます。
2つのふいごをタイミング良く持ち上げて、常に空気が送り込まれている状態にしていかなくてはいけません。
オルガニストと呼吸をしっかり合わせる必要があり、アシスタントも”一緒”に演奏する楽器、といえます。
【写真】レガールの鍵盤とふたの内側に隠されたパイプ群。
パイプは鍵盤1つ1つに1本ずつ対応しています。とてもかわいらしい楽器でした。
今回出演したオルガニストたちも、実物を見るのははじめてでした。

コンサートはロバーツブリッジ写本に残された、作者不詳の作品「エスタンピー」からスタート。
さっそく4台の楽器が大活躍。
【写真】舞台上真ん中奥に迫を上げてレガールを設置。その手前にリモートコンソール。リモートを挟むようにして2台のポジティフオルガンが左右に設置されています。
レガールの音から神秘的にはじまって、4台で華やかに終曲。
その後、2台オルガン、3台オルガンの共演、大オルガンの連弾。
【写真】2台のポジティフオルガンを使っての演奏。
そしてもちろん、それぞれのオルガニストのソロ演奏もたっぷり堪能いただきました!
【写真】梅干野安未さん。

【写真】三原麻里さん。

【写真】石丸由佳さん。

【写真】大木麻理さん。

ラストは再び4台のオルガンを使って、シメオン・テン・ホルト作曲「カント・オスティナート」でフィナーレ。
【写真】ポジティフオルガンに石丸さん、リモートコンソールに梅干野さん、三原さん。大木さんはレガールともう1台のポジティフを行ったり来たりしました。
消え入るラストに、客席がヒュッと息を飲むのを感じました。
【写真】カーテンコールを受ける4名。
割れんばかりの拍手に、オルガンたちもよろこんでいたに違いありません。
【写真】終演後のオルガン。ちょっと一仕事終えたような雰囲気です。
今回の休館中、ミューザのオルガンはメンテナンスを施します。音色に手を加え、より豊かな響きになる予定です。
メンテナンスの様子も、随時お伝えいたします!

それでは休館あけ、再び皆様とお目にかかるのを楽しみにしております!

ヴェルディ:レクイエム

2019.01.04「スパイラル」バックナンバー , 「スパイラル」バックナンバー , 名曲のツボ


「ヴェルディ:レクイエム」をもっと愉しむための「名曲のツボ」は、チンバッソという金管楽器。トロンボーンのような不思議な形のこの楽器は、通常テューバ奏者が演奏します。その音の違いは?音楽的な効果は?東京交響楽団首席テューバ奏者・渡辺 功さんが解説します。

イタリア・オペラで使う金管楽器チンバッソ
テューバとは異なる、4番トロンボーン的な響きで演奏します

東京交響楽団首席テューバ奏者 渡辺 功

ヴェルディやプッチーニのオペラを演奏していると、休憩時間にオーケストラ・ピットを見にいらしたお客様から「その楽器、何ですか?」と尋ねられることがあります。イタリア・オペラでは、私はテューバではなく、変わった形の楽器を演奏しているのです。その楽器はチンバッソといいます。テューバと形は違いますが、F管テューバとF管チンバッソは管の長さも指使いも同じなので、テューバ奏者が持ち替えて吹きます。ヴェルディの『レクイエム』でも、テューバではなくチンバッソを吹きます。

↑これがチンバッソ(Cimbasso)。
(YouTube「東京交響楽団 首席テューバ奏者 渡辺功 楽器解説」より。動画を見る

ヴェルディやプッチーニは、なぜチンバッソを使ったのか。イタリアにテューバがなかったという話もありますが、なにより、イタリアの作曲家は“トロンボーン的な音”を求めていたのだと思います。テューバとチンバッソの響きは全く異なり、チンバッソはトロンボーン寄りの音がします。例えばテューバの音が“ブーン”だとすると、チンバッソは“パーン”という直線的な音がして、そのシャープさが“トロンボーン的”なのです。『レクイエム』の中でも、チンバッソは4番トロンボーン的に使われています。ちなみに、昔は日本にチンバッソはなかったので『レクイエム』もテューバで吹いていましたが、響きがはみ出してしまう感覚が拭えませんでした。日本でチンバッソを演奏するようになったのは、ここ20年くらいのことです。

『レクイエム』にはチンバッソのソロはなく、トロンボーンとほとんど一緒に動きますが、その中でもチンバッソが特に活躍する箇所を挙げると、まずはやはり「怒りの日」冒頭でしょう。総奏による強烈な和音のあと、付点リズムで半音階を上がるのは、トロンボーン3本、チンバッソ、合唱の男声パートですので、金管楽器の低音の響きを聞いてみてください。「不思議なラッパが鳴り響き」はトランペット8本で始まった後、金管楽器が一緒に動きますが、ここも自分としてはチンバッソが活躍するところだと思っているので、客席で演奏しているトランぺットだけでなく、ステージ上のチンバッソにもご注目を。「記された書物が」では、トランペットとトロンボーンが静かに演奏したあと、輝かしく金管楽器が吹く部分もチンバッソの聴きどころ。また、「恐るべき威厳の王よ」の冒頭、合唱のバス・パートと一緒に吹く楽器のひとつがチンバッソです。特に、後半に再登場するとき演奏する楽器はファゴット、コントラバスとチンバッソだけ。トロンボーンとは違う動きをしているので、チンバッソの音が一番聞き取りやすい箇所かもしれません。

このように4番トロンボーン的に金管楽器の最低音域を担うチンバッソですが、不思議なことに「怒りの日」の最後で、3番トロンボーンの方がチンバッソより1オクターヴ低い音を吹きます。これはおそらくヴェルディの時代のチンバッソにはそこまでの音域がなかったためでしょう。今のチンバッソなら普通に出せる音です。

『レクイエム』の中で私が最も“すごい”と思う箇所は曲の冒頭です。チェロがひそやかな声のように奏で、そして合唱がささやくように「レクイエム」と歌う。まさに祈るような、琴線に触れる素晴らしい音楽だと思います。第1曲ではチンバッソは演奏しないので、一聴衆としてステージ上で完全に聴き入っています。

今回の公演の指揮者はロレンツォ・ヴィオッティ。非常に若い指揮者で、イタリア系の方ですから、自身のルーツの国の音楽をどうつくりあげるのか、とても楽しみです。

ミューザ川崎シンフォニーホール友の会会報誌「スパイラル」より転載/取材 榊原律子

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ミューザ川崎シンフォニーホール&東京交響楽団 名曲全集第144回

【日時】2019年 1月13日(日)14:00開演
【出演】指揮:ロレンツォ・ヴィオッティ
    ソプラノ:森谷真理、メゾ・ソプラノ:清水華澄、テノール:福井敬、バス:リアン・リ
    合唱:東響コーラス(合唱指揮:安藤常光)
【曲目】ヴェルディ:レクイエム

公演詳細はこちら

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ミューザ川崎シンフォニーホール

TEL044-520-0200

(10:00~18:00/土・日・祝も営業)

定休日:
年末年始12/29~1/3
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