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ブラームス:ピアノ協奏曲第1番

2019.10.09「スパイラル」バックナンバー , 「スパイラル」バックナンバー , 名曲のツボ


10月名曲全集で取り上げる「ブラームス:ピアノ協奏曲第1番」を東京交響楽団首席ファゴット奏者・福井蔵さんが解説します。ブラームスに相応しい響きや、ファゴットの役割・聴きどころなどを語っていただきました。

ブラームスのピアノ協奏曲は「ピアノつき交響曲」
第2楽章がきれいに響いたときは、最高に快感!

東京交響楽団 首席ファゴット奏者 福井 蔵

Photo by N.Ikegami

ブラームスの作品は、総じてテクニック的に難しいところはほとんどありません。吹くだけなら、中学生でもできてしまうかもしれません。しかし、音を出すだけではブラームスにならないんです。ブラームスの音楽は、オルガンを念頭において書いている節があります。そのオルガンのような響きの中にぴったりはまるよう“ブラームスの音”を作り出すことが難しいのです。ピアノ協奏曲第1番のファゴットは、特に第2楽章の冒頭や最後の部分がそうです。ファゴット2本で音階を奏でますが、ここはものすごく神経を使う場面なんです。楽譜には「ソロ」と書いてありますが、メロディのようには吹いていません。巨匠と呼ばれる人の録音を聴いても「何の音かな?」と思うくらい、響きの中に溶け込んでいます。

第2楽章冒頭は、他の楽器はpなのに、ファゴットはpp。きれいなハーモニーを作らなければならないので、2番奏者は特に難しい箇所です。第2楽章最後は、全楽器がpp。口が疲れてきたところに、発音もバランスも音程もすべてきれいに吹かないと、ここで曲が台無しになってしまう。オーケストラで“難しい”というのは、こういう箇所を言うのです。ソロを吹くより、ずっと難しいと思います。

ちなみにppは「小さい音」ではなく、「遠くから聴こえてくる」というイメージで吹いています。音量を絞ってしまうと響きがなくなってしまい、他の楽器の響きと合わなくなってしまうのです。ブラームスを吹くときは特に、楽器の一番いい音色を出すよう心がけていますので、リードは相当選びます。とはいえ100%のリードなんてありませんから、結局は自分の頭の中のイメージに沿って吹きます。

ブラームスの木管の後列(ファゴット、クラリネット)は、ホルン3番・4番と似て、和音を作ってメロディを引き立てる役割をすることが多く、また、ファゴットは低弦と一緒に動くことがよくあります。古い時代では通奏低音の楽器だったので当然のことですが、ベートーヴェンよりブラームスのほうが顕著です。ホルンやオーボエはきれいなソロが吹けていいなあ、と思うこともありますが、ピタッとハーモニーが決まったときには、本当に気持ちがよいです! 第2楽章の冒頭と最後がきれいに響いたら、こんな快感は他にありません。誰もわかってくれないかもしれませんけど(笑)。

ブラームスの音楽の特徴として、拍をわざとずらして書いてあるところがあります。たとえば第3楽章が始まって長調になるところのピアノは裏拍から始まります。しかも同じメロディをなぞるヴァイオリンはピアノより16分音符ぶん後に出るので、演奏がずれてしまったように聴こえるかもしれません。交響曲にも拍のずれがたくさんあります。拍を合わせてくれれば吹きやすいのに、と思うこともありますが、これもブラームスの面白さなんでしょうね。

僕らにとってブラームスのピアノ協奏曲は、交響曲のなかにピアノ・パートがあるイメージ。ほぼ交響曲だと思って演奏しています。今回指揮するのはジョナサン・ノット監督です。曲の流れを大事にするマエストロとのブラームス、とても楽しみです。

(ミューザ川崎シンフォニーホール友の会会報誌「スパイラル」Vol.40(2014年4月1日号)より転載/取材・文:榊原律子)

*  *  *  *  *  *  *

ミューザ川崎シンフォニーホール&東京交響楽団 名曲全集第150回
~ジョナサン・ノットの「未完成」~


【日時】2019年10月13日(日)14:00開演
【会場】ミューザ川崎シンフォニーホール

指揮:ジョナサン・ノット
ピアノ:ヴァーヴァラ

アイヴズ:答えのない質問
シューベルト:交響曲第7番「未完成」
ブラームス:ピアノ協奏曲第1番
※アイヴズとシューベルトは続けて演奏されます。

公演詳細はこちら

実制作作業~展示まで~リトルミューザの活動報告

2019.10.06音の放課後プロジェクト! , リトルミューザ , グレの歌


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本日、無事にフィナーレを迎えたミューザ開館15周年事業「グレの歌」。
更新が滞っておりましたが、リトルミューザ展示までの軌跡を振り返りたいと思います。

ミューザはサマーミューザ真っ最中、リトルミューザのメンバーは夏休みを利用して作業のためにミューザに足しげく通っていました。

まず、8月上旬にメインメンバーだけでは作業しきれない! ということで、助っ人募集のメールを作成。
メインメンバーの誰かが来られる日を挙げていき、作業時間を記載。
お昼をどうするか、何を作るのかなどなど、文面を作っていきました。
【写真】メール文面を考えるメンバーと、必要量を計算するメンバーに分かれて作業
次に、調達しなければならない資材の洗い出し作業も。
インスタレーションを貼り付けるパネルは先に購入してあるので、おもりに使う木材やテープをどれだけ買わなければならないかチェック。
帰りに実際の木材も確認してからその日の活動を終了しました。

翌週……。
助っ人メンバーも参加して、まずは印刷用データの作成作業を行いました。
実寸大のイラストデータを隙間なく印刷できるように配置。
【写真】事務所のパソコンを使って作業するメンバー
出力まで完了しました!
【写真】大判プリンタから印刷される様子を見守るメンバー

翌日は、各自自宅にて、説明パネルの文章作成。
Web上にある共有フォルダの中で、ドキュメントを同時編集。
さすがデジタルネイティブ世代?! リトルミューザのメンバーはインターネットを使いこなしています。

3日目はパネルへの貼り付け作業です。
巨大なパネルにひたすら貼る、貼る、貼る。
【写真】パネルへの貼り付け作業をするメンバー。この日は彼女一人とスタッフの二人で作業しました。
次の作業日まで安全に保管できるよう、倉庫にパネルを移動させました。

さらに次の週は定期ミーティング。
助っ人にデザイナーさん、インターンも加わって、みんなで追加の貼り付けと切り抜き作業を行いました。
【写真】前回貼り付けを行ったメンバーから教えをこいつつ、貼り付け作業。

【写真】鉄定規も駆使してカッターで切り抜き。安全に注意して行いました。

1日がかりで行ったこの日。カッター作業にも夕方にはすっかり慣れたメンバーでした。

段ボールにしまい込み、再び倉庫へ……。
【写真】この日の成果。段ボールに立てて入った切り抜かれた作品たち。

定期ミーティングがあったその週。再び作業です。
この日来られたのはメンバーが1名と、インターンさん。
一緒に作業を行い、ついに切り抜きが完成!!!
【写真】最後の切り抜き仕上げ作業

そして8月最後の土曜日。
パネルを立てるための木の購入を行いました。
まずは改めて必要な長さ、本数を計算。
【写真】木材の計算表
1本約180センチの木材を購入するのですが、パネルによって必要な長さが異なります。
「わたし数学苦手なのに~」といいつつ、どのように購入すれば効率よく購入できるか考えます。
計算したメモを持って、いざホームセンターへ!
と、その途中であることに気が付きました。
「パネルをはさむようにして木を貼り付けるんだよね。ということは、2倍いるんじゃない……?!」
持ってきたお金はギリギリの金額。ひやひやしながらもとりあえず見に行こう、と木材コーナーへ。
木を見ると、予定していたものの倍の幅の木材が売られていました。
「必要な本数この木を買って、半分にカットしてもらえば予算に収まる!」
【写真】定員さんに相談しながら木材を購入。
というわけで、店員さんにご相談しつつカット方法や長さを確認して手続き完了!
我々は「直線」であることや「直角」であることを必須としていない使い方ですが、基本的にホームセンターで木材を購入する方はまっすぐであるかどうかがとても重要な様子。店員さんに繰り返し「直角にはならないんですが……」と確認されました。
加工の終わった木材を事務所に持ち帰ってこの日の活動は完了!

9月7日に展示作業を行いました。
この日は久々のメンバーも集まって作業。
やすりがけからスタートしました。
【写真】カット時の粗やケバをやすりがけして少しでもきれいな展示を目指しました。

同時に、木に黒いテープを貼る作業も行ったのですが、ここでトラブル発生!
【写真】垂木に艶消しテープを貼っているメンバー。
50mの長さのテープがあったのですが、木の購入時と一緒で、前面の木と裏側の木両方にテープが必要だということに途中で気が付いたのです!
足りなくなり、あわてて近所のホームセンターを探すも、ちょっと特殊なテープだったため販売されていませんでした。
見た目の似た代替品を購入し、作業を続けました。

木の準備ができたところで、パネルと組み合わせる作業!
【写真】おもりになる木を接着

さらに、雲や霊などのパーツも遠近感を意識しながら貼り付けていきます。
【写真】立体感が出るように展示方法も工夫。
重さに耐えられず倒れてしまうトラブルもありましたが、工夫をほどこして安定させることにも成功しました。

そして遂に完成したのがこちらです!
【写真】完成した展示。左から第1幕、第1幕最後・第2幕・第3幕となっています。

ミューザスタッフも想像以上の出来栄え!
本日のコンサートで展示を終わらせるのはもったいないので、公演の余韻を残しつつ、10月15日まで引き続き展示いたします。
この機会にぜひ見にいらしてください!

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テーマは変奏曲 -名曲全集第149回

2019.09.25From_Muza



 変奏曲とは、曲の冒頭で提示される主題と、その主題を変奏させた、いくつかの変奏曲からなる楽曲。代表的な変奏曲としてモーツァルトの「きらきら星変奏曲」*が挙げられる。モーツァルトは主題にフランスの恋歌を用いているが、きらきら星またはABCの歌としてご存じの方も多いのではないだろうか。主題に国歌が使用される作品が存在するのも興味深い。たとえば、ベートーヴェンの『 「ゴッド・セイヴ・ザ・キング」による7つの変奏曲』やアイヴズの『アメリカ変奏曲』。一般的に、主題をどのように変奏させるのかといえば、主題の音符に装飾音を加える、リズムや調性を変えるなどがその一例である。
 来る9月29日開催の、変奏曲をテーマにした名曲全集第149回では、ブラームスとエルガーの代表作をお贈りする。この公演で注目すべきは、ライアン・ウィグルスワースとポール・ルイスによる、モーツァルトの『2台のピアノのための協奏曲 K. 365』。二人のペアでの演奏は、豪メルボルン、英国マンチェスター、そして日本では川崎のみでお聴きいただける。ソリストを務めるポール・ルイスは、フランスの名門レーベル、ハルモニア・ムンディより、ベートーヴェンのピアノ・ソナタ全集/ピアノ協奏曲全集をリリース、2010年にはBBCプロムス音楽祭でピアノ協奏曲全5曲を演奏するという偉業を成し遂げ、ベートーヴェンの音楽に造詣が深い。そんな彼のベートーヴェンの『ピアノ協奏曲第2番』も聴き逃せない。
(文・事業課 ふ)

*フランスの歌「ああ、お母さん聞いて」による12の変奏曲

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 ウィグルスワースは、ロイヤル・コンセルトヘボウ管、バイエルン放送響やヨーロッパ室内管などのオーケストラと共演し、今夏は英国の由緒ある、グラインドボーン音楽祭およびBBCプロムス音楽祭で『魔笛』(新制作)、そのほかBBCプロムス音楽祭で「魔笛」以外に2公演指揮。

【公演情報】
ミューザ川崎シンフォニーホール&東京交響楽団
名曲全集第149回

9月29日(日)14:00開演
指揮&ピアノ:ライアン・ウィグルスワース
ピアノ:ポール・ルイス
モーツァルト:2台のピアノのための協奏曲 K.365
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第2番 op.19 ※
エルガー:エニグマ変奏曲 ほか
S席:7,000円 A席:6,000円 B席:4,000円 C席:3,000円

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ミューザ川崎シンフォニーホール

TEL044-520-0200

(10:00~18:00/土・日・祝も営業)

定休日:
年末年始12/29~1/3
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