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ドヴォルザーク:交響曲第8番

2018.11.09友の会 , 「スパイラル」バックナンバー , 友の会 , 「スパイラル」名曲のツボ


今回の「名曲のツボ」は、東京交響楽団チェロ奏者 樋口泰世さんのお話です。イマジネーションの扉を開くと、ワクワクするようなファンタジーの世界が広がっていました。演奏者ならではの「ツボ」も興味深いです。コンサートでもぜひ各楽器に注目してみてください。

主人公はチェロ
森の中の物語をイメージして演奏しています

東京交響楽団チェロ奏者 樋口泰世

ドヴォルザークの交響曲第8番は、色彩感が豊かで、弾き手も聴き手も音楽の中にとても入りやすい曲ですね。シンフォニーとはいえ、オペラのようなストーリー性があり、とても分かりやすい曲だと思います。私はこの交響曲から“物語”を感じるんですよ。私の感じる“物語”は……主人公はごく普通の男の人。あるところから指令を受けて、得体のしれない悪者を倒しに森の中へ行きます。その主人公のテーマが、冒頭のチェロの旋律です。主人公のもとに仲間が集まってきますが、木管楽器がそれを表しています。そしてチェロとヴィオラの堂々とした旋律は、戦うための剣を授けられる場面。そんなふうに第1楽章は主人公のテーマと森の情景を中心に展開していきます。第2楽章はお城の中にお妃様がいるゆったりした情景。ヴァイオリン・ソロは、ソプラノが歌う印象ですね。第3楽章は、民衆が集まる賑やかな場面。ドヴォルザークは自らがオペラのために書いた節をここで使っているそうですよ。第4楽章は戦いに行く場面です。トランペットのファンファーレが戦いの始まりを表現しています。……というのが私が個人的に感じる“物語”です。また、物語だけでなく色のイメージも湧いてきます。この交響曲は濃いブルーですね。みなさんも音楽を聴かれるとき、何か物語性、情景、色のイメージを持ってみてください。そうすると、より楽しく作品を聴けると思いますよ。

聴きどころは、第2楽章のヴァイオリン・ソロ。短いですが、印象的で大好きです。それから第4楽章のオーボエ、クラリネット、ホルンがトリルをしながらベルアップするところ。とてもかっこいいので、その姿を見たくてチェロを弾きながらチラ見しています(笑)。一番好きな部分は、第1楽章と第4楽章冒頭のチェロです。この旋律は、同じ音域でもチェロ以外の楽器の音ではダメなんだろうな、と感じています。チェロ・セクションでまとまって演奏するときの一体感は聴きごたえがあると思いますし、弾いていてもとても気持ちが良いです。

楽譜上はシンプルなのに、ボリューム感があって色彩感が本当に豊か。弦と管がこんなに一体化する交響曲はほかにないんじゃないでしょうか。チェロは、同じ動きをすることの多いトロンボーンやテューバから噴水のように下から持ち上げられ、その勢いにのって演奏している感じです。だから全楽章弾き終わると汗だくになります。また、ホルンとの掛け合いも楽しい曲です。物語の主人公チェロの活躍をぜひ聴いてください。

ミューザ川崎シンフォニーホール友の会会報誌「スパイラル Vol.33」(2012年7月1日号)より転載/取材 榊原律子

*  *  *  *  *  *  *

ミューザ川崎シンフォニーホール&東京交響楽団 名曲全集第142回

【日時】2018年 11月11日(日)14:00開演
【出演】指揮:原田慶太楼 ヴァイオリン:木嶋真優
【曲目】ジョン・アダムズ:ショート・ライド・イン・ア・ファスト・マシーン
コルンゴルト:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.35
ドヴォルザーク:交響曲第8番 ト長調 Op.88

公演詳細はこちら

さらに謎を作る!~リトルミューザの活動報告

2018.10.27音の放課後プロジェクト! , リトルミューザ , フィガロと結婚!プロジェクト


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この日の会議には、久しぶりに今回のプロジェクトメンバーが全員集合しました。キャッチアップをしつつも、目の前のタスクは盛りだくさん!早速チームに分かれて作業の開始です。
【写真】それぞれの作業をするデザイン部メンバー。
デザインチームでは、イラストが得意なメンバーが登場人物達を描き、もうひとりがチラシに載せるキャッチフレーズを書きあげます。この2人が作り出した素材をもとに、川崎市内の施設に配るチラシやウェブサイトでの告知が完成していきます。
【写真】謎を考えるメンバー。
演出チームではフィガロの結婚の登場人物、スザンナの視点で区分した物語のパーツをもとに、謎を作るという大作業を担当箇所を決めて取り組みました。紙の上だけで進めるものにならないように、どうすればミューザの空間を活用できるのか、アイデアを出し合い難題に挑みます。どんな順番で進めて行くのか、何番目の問題何番目の問題と繋がって行くのか、パズルのように組み合わせていくにはチームワークが欠かせません。
【写真】実際に謎を出す場所にも立って、謎を検討。
目標を実現させるために、体験する人達のことを考えながらも、それぞれの得意分野でやりたい事を担当し、自主的にプロジェクトを進めるリトルミューザ。そのダイナミクスは誰がチームに入るかで変わるもの。今回のプロジェクトメンバーが全員揃ったこの日の会議では、エネルギッシュで素直で健やかな、その輪郭が浮かび上がってくるようでした。
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謎を作る!~リトルミューザの活動報告

2018.10.11音の放課後プロジェクト! , リトルミューザ , フィガロと結婚!プロジェクト


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集合時間10分前。先に到着した2人のメンバーが進路の話をしています。どうやら希望する高校が同じな2人。家族とも学校の友人とも違うミューザの仲間は、サードプレイス的なコミュニティーでもあります。
そんな仲間たちと集まった今回の定例ミーティングでは、前回同様、佐々木さんにもご参加いただき、簡易的に作っていただいた謎解きデモゲームを体験し「謎解きゲーム」について理解を深めました。
【写真】謎解きデモのプレイブックを見るメンバーたち。
1人でやる人、数人でやる人をそれぞれ想定し、チャレンジしてみたメンバー達。
【写真】他のメンバーと謎を解いている。
佐々木さんの作成したキットを手に、ミューザ内を行ったり来たり。最終的に会議室に戻ってきては、「なるほどね!」と納得の表情です。

次に取り組んだのは、リーダーが考えてきた「謎」です。
同じ仕組みの問題を2種類考えてくれました。
【写真】リーダーが考えた謎
全員で頭を抱えて挑戦し、導き出した答えはどちらも「フィガロのけっこん」に!すごい!とこれには全員拍手。
この手法は実際のゲームにも活かそう!
ということで、次は演出チームとデザインチームそれぞれでの会議です。

デザインチームは今回の企画用チラシの作成を進めると同時に、物語に沿ってすすむゲームの世界を伝えるためのリード文を考えました。
【写真】チラシのリード文を検討中。
それと同時進行していた演出チームの最大のチャレンジは、物語に沿ったかたちで、どのようにゲーム全体を構成していくかという問題…。
【写真】ホワイトボードの前で、構成を検討。
前回の会議で決めたキャラクターの視点をもとに、物語を再度読み直しアイデアを出し合います。
それにしても何度読んでも複雑な「フィガロの結婚」の人間関係とどたばた騒動。
「結婚式当日の1日でこんなに色々起きないでしょ!?」とつっこみながらも、メンバーはどんどんこのオペラに詳しくなっていくのでした。
【写真】それぞれに自分の仕事をするメンバーたち。
なんとか決まった構成案。次回はそれぞれの謎を決め、必要となるキットの案を出し合います!
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