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ワークショップレポート「みずいろのスマイル」ができるまで その④

ワークショップレポート その1
ワークショップレポート その2 
ワークショップレポート その3 から続く

第4回目(7月5日)
ウェルカムミュージックは、前回のワークショップでみんなで作った「ケーキの歌」をファシリテーターの二人が演奏。
今回のワークショップに参加できない東響メンバーからはビデオレターが届いた。

8月9日に演奏される曲のための素材を子どもたちから引き出すのがこのワークショップの目標だが、このグループは前回までにたくさんの素材が集まっており、ベンからのアドバイスもあって今回は「音楽をとにかく楽しむ」ことをテーマにした。
「ケーキの歌」に合わせてボディパーカッションでリズムを体で表現した後、2つのグループに分かれて、1グループはヴァイオリン体験。もう1グループは、ドレイク・ミュージックが実践するテクノロジーを使ったアプローチの一つである、iPadの体験を行った。

前回音楽家が奏でていた美しい音色を出すヴァイオリン、それをはじめて自分が手にして、生徒たちの目が輝く。
やさしく一つの弦を弾き続ける生徒もいれば、ダイナミックに重音を鳴らす生徒も。持ち方や弾き方を教えてもらいながら、飽きることなく弦の響きや弓の感触を楽しんでいた。

iPadグループでは、前回生徒たちが描いたケーキのイラストをタッチすると音が出るアプリ(サムジャム)を使って、思い思いの音を奏でる。
生徒たちは慎重に音を確かめ、音色を選び、いつしか即興でメロディを奏でていた。

ドレイク・ミュージックはインクルーシブな音楽アクセス向上の取り組みとして、デジタルテクノロジーを活用する。また、テクノロジーを駆使したアクセシブル(近づきやすさやアクセスのしやすさ、利用しやすさなどの意味)な楽器開発も行っている。こうした取り組みは、「ミュージシャンを楽器に合わせるのでなく、楽器をミュージシャンに合わせる」というポリシーに基づいている。

2つのグループがお互いの成果を披露すると、ヴァイオリンを持っていた生徒もたちまちiPadに魅せられた。
はじめての《楽器》に触れたことで、生徒たちも嬉しく、新鮮な体験になった様子。
感想を聞くと、生徒と先生は口々に「たのしかった」「おもしろかった」と教えてくれた。
音楽家と過ごした4回のワークショップが終了。
次回は、ベン・セラーズが書き上げつつある新曲の一部を実際に音楽家が演奏し、生徒たちに聞いてもらうことを約束した。

★ベンとのフィードバックにて
4回のワークショップを通じて、教室からはたくさんの素材が収集できていて、ほぼ曲の構成は出来上がっている。
最終的なフレーズのチェックや、次回のプログラム構成についての確認に加え、話はワークショップの音楽的/社会的評価測定についてや、継続的な活動に向けての課題、音楽家がかかわる意義にまで及んだ。
次回はこれまでの活動を振り返り、出来上がった音楽を聴いてもらうことになる。付け加えたり、変えたい部分があったら生徒たちに聞いてみてほしい。全員で合奏もしてみよう。

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