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ヴェルディ:レクイエム

2019.01.04「スパイラル」バックナンバー , 「スパイラル」バックナンバー , 名曲のツボ


「ヴェルディ:レクイエム」をもっと愉しむための「名曲のツボ」は、チンバッソという金管楽器。トロンボーンのような不思議な形のこの楽器は、通常テューバ奏者が演奏します。その音の違いは?音楽的な効果は?東京交響楽団首席テューバ奏者・渡辺 功さんが解説します。

イタリア・オペラで使う金管楽器チンバッソ
テューバとは異なる、4番トロンボーン的な響きで演奏します

東京交響楽団首席テューバ奏者 渡辺 功

ヴェルディやプッチーニのオペラを演奏していると、休憩時間にオーケストラ・ピットを見にいらしたお客様から「その楽器、何ですか?」と尋ねられることがあります。イタリア・オペラでは、私はテューバではなく、変わった形の楽器を演奏しているのです。その楽器はチンバッソといいます。テューバと形は違いますが、F管テューバとF管チンバッソは管の長さも指使いも同じなので、テューバ奏者が持ち替えて吹きます。ヴェルディの『レクイエム』でも、テューバではなくチンバッソを吹きます。

↑これがチンバッソ(Cimbasso)。
(YouTube「東京交響楽団 首席テューバ奏者 渡辺功 楽器解説」より。動画を見る

ヴェルディやプッチーニは、なぜチンバッソを使ったのか。イタリアにテューバがなかったという話もありますが、なにより、イタリアの作曲家は“トロンボーン的な音”を求めていたのだと思います。テューバとチンバッソの響きは全く異なり、チンバッソはトロンボーン寄りの音がします。例えばテューバの音が“ブーン”だとすると、チンバッソは“パーン”という直線的な音がして、そのシャープさが“トロンボーン的”なのです。『レクイエム』の中でも、チンバッソは4番トロンボーン的に使われています。ちなみに、昔は日本にチンバッソはなかったので『レクイエム』もテューバで吹いていましたが、響きがはみ出してしまう感覚が拭えませんでした。日本でチンバッソを演奏するようになったのは、ここ20年くらいのことです。

『レクイエム』にはチンバッソのソロはなく、トロンボーンとほとんど一緒に動きますが、その中でもチンバッソが特に活躍する箇所を挙げると、まずはやはり「怒りの日」冒頭でしょう。総奏による強烈な和音のあと、付点リズムで半音階を上がるのは、トロンボーン3本、チンバッソ、合唱の男声パートですので、金管楽器の低音の響きを聞いてみてください。「不思議なラッパが鳴り響き」はトランペット8本で始まった後、金管楽器が一緒に動きますが、ここも自分としてはチンバッソが活躍するところだと思っているので、客席で演奏しているトランぺットだけでなく、ステージ上のチンバッソにもご注目を。「記された書物が」では、トランペットとトロンボーンが静かに演奏したあと、輝かしく金管楽器が吹く部分もチンバッソの聴きどころ。また、「恐るべき威厳の王よ」の冒頭、合唱のバス・パートと一緒に吹く楽器のひとつがチンバッソです。特に、後半に再登場するとき演奏する楽器はファゴット、コントラバスとチンバッソだけ。トロンボーンとは違う動きをしているので、チンバッソの音が一番聞き取りやすい箇所かもしれません。

このように4番トロンボーン的に金管楽器の最低音域を担うチンバッソですが、不思議なことに「怒りの日」の最後で、3番トロンボーンの方がチンバッソより1オクターヴ低い音を吹きます。これはおそらくヴェルディの時代のチンバッソにはそこまでの音域がなかったためでしょう。今のチンバッソなら普通に出せる音です。

『レクイエム』の中で私が最も“すごい”と思う箇所は曲の冒頭です。チェロがひそやかな声のように奏で、そして合唱がささやくように「レクイエム」と歌う。まさに祈るような、琴線に触れる素晴らしい音楽だと思います。第1曲ではチンバッソは演奏しないので、一聴衆としてステージ上で完全に聴き入っています。

今回の公演の指揮者はロレンツォ・ヴィオッティ。非常に若い指揮者で、イタリア系の方ですから、自身のルーツの国の音楽をどうつくりあげるのか、とても楽しみです。

ミューザ川崎シンフォニーホール友の会会報誌「スパイラル」より転載/取材 榊原律子

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ミューザ川崎シンフォニーホール&東京交響楽団 名曲全集第144回

【日時】2019年 1月13日(日)14:00開演
【出演】指揮:ロレンツォ・ヴィオッティ
    ソプラノ:森谷真理、メゾ・ソプラノ:清水華澄、テノール:福井敬、バス:リアン・リ
    合唱:東響コーラス(合唱指揮:安藤常光)
【曲目】ヴェルディ:レクイエム

公演詳細はこちら

『祝祭のオスティナート』 未来へ続いていくよう願いを込めて 大木麻理インタビュー(後編)

2018.12.27From_Muza , From_Muza , インタビュー


「『祝祭のオスティナート』 未来へ続いていくよう願いを込めて 大木麻理インタビュー(前編)」から続く

休館前後をつなぐ特別企画! 後半へと続くオスティナート

――1月14日のコンサート『祝祭のオスティナート〜4人のオルガニストが紡ぐ明日への響き』について教えてください。企画意図は?
公演名にある「オスティナート」とは、音楽用語で「一定のリズムやメロディーが繰り返され、曲が展開されていく音楽形式」のことです。ミューザはこのコンサートの翌日から改修のため休館になりますので、「ここで一旦閉じるけど、ミューザはこれからも続いていくよ」「新しいホールを心待ちにしてお祝いしましょう」という想いで、みんなと相談して『祝祭のオスティナート』と名付けました。実はこの公演、コンサートの前半という 位置づけなんです。後半は、半年間の休憩(=休館)を経た2019年7月3日に開催する、松居直美さんと私のコンサート。ホール再オープンに向けて、音楽の橋を架けるイメージです。改修中にパイプの整音も施されますので、より洗練された楽器に生まれ変わる後半も、どうぞお楽しみに。

インタビューに気さくに答えていただいた大木麻理さん

――出演する4名のオルガニストはどんな方々ですか?
メンバーはみんな、お互いの音楽を尊重し高め合うことのできる学生時代からの仲間なので、とても楽しみです!通常は1人で演奏することの多いオルガニストが4人も揃うチャンスはなかなかないので、それぞれソロはもちろんのこと、アンサンブルや連弾で化学反応が起こり、新しいオルガンの世界が生まれることを期待しています。

左上:大木麻理、右上:梅干野安未
左下:石丸由佳、右下:三原麻里

"足の連弾""オルガン4重奏"!? エンターテインメントな曲を

――曲目について教えてください。
4人それぞれが弾きたい曲を弾くのはもちろん、エンターテインメント要素もたくさん盛り込んでいます。目玉の“4人で”演奏する曲は、1人がパイプオルガンを弾き、3人が3台 の小さなオルガンを弾くという、オルガンパラダイスになる予定です!『ボンバルド・カリオン』という曲は、なんと足鍵盤だけを使う連弾で、4本の足が動き回る様子は視覚的にも面白いですよ。バッハの有名な『パッサカリア』は、「オスティナートといえばこの曲!」みたいな作品ですし、他にも現代曲やオペラ『魔笛』をアレンジした曲もあります。国もドイツからフランスまで、とにかくこの楽器の魅力を存 分に体感していただけるプログラムですね。

祝祭のように楽しんで

――お客様にメッセージをお願いします。
堅苦しい音楽ばかりを演奏するというイメージを持たれることの多いパイプオルガンですが、特に今回のコンサートは予習もいらずにお楽しみいただけます。オルガニストをもっと身近に感じていただけるよう、学生時代の話が飛び出すなど、私たち自身も楽しみながらお届けする“お祭り”のような コンサートにしたいですね。ぜひ休館になる前にふらっと、今のオルガンが奏でる最後の音色を聴きにいらしてください。

大木さん、ありがとうございました!

※このインタビューは「かわさきアートニュースvol.271」に掲載されたものです。

公演情報
2019年 1月14日 (月) 16:00開演(15:30開場)
祝祭のオスティナート~4人のオルガニストが紡ぐ明日への響き~
出演:大木麻理、梅干野安未、石丸由佳、三原麻里
詳細はこちら

バイエルン放送交響楽団公開リハーサル

2018.12.27音の放課後プロジェクト!


11月25日。バイエルン放送交響楽団の公開リハーサルが行われました。
海外オーケストラの公開リハーサルは毎年実施しておりますが、今年はリハーサルを聴く前に、音楽をきくコツを身につける「きく耳づくり」の時間がありました。

この時間では、対話型音楽鑑賞という鑑賞法をベースに、公開リハーサルをより楽しむ準備をします。
総勢20名の子どもたちが公開リハーサルに参加しましたが、きく耳づくりの時間は2グループに分かれ、10人ずつでの開催でした。
【写真】きく耳づくりに集まった子どもたち。小学生チームと中高生チームに分かれて実施しました。
「きく耳づくり」は、対話型鑑賞の技法を用いて行われます。
音楽の一部分を抜粋して聴き、どんな音が聞こえたか、どんなイメージが膨らんだか、などをお互いに言い合い、作品についての理解を深める鑑賞方法です。
【写真】中高生チーム。ホワイトボードを囲んで、その時流れた音楽について意見を出し合います。

耳の準備をしてから、いよいよホールでの公開リハーサル鑑賞です。
【写真】ホールでリハーサル鑑賞。オーケストラのサイドの席で、音を間近に感じます。
演奏の途中途中で指揮者が演奏を止め、オーケストラに指示を出しています。
こうした音楽の組み立てられていく様子を見られるのも、公開リハーサルの醍醐味。

アンケートでは「指示を出しているのが印象的だった」、「演奏に迫力があった」、「きく耳づくりの時間があったことで、公開リハーサルでもイメージを膨らませながら聞けた」といったコメントをいただきました。

今後も引き続き、オーケストラやクラシック音楽を身近に感じることのできるプログラムを計画中!
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ミューザ川崎シンフォニーホール

TEL044-520-0200

(10:00~18:00/土・日・祝も営業)

定休日:
年末年始12/29~1/3
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