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小川典子の幅広い活動と熱い思いが凝縮したリサイタル「Noriko’s Day Vol.5」まもなく開催!(文・長井進之介)

2017.10.17From_Muza


小川典子は、緻密な構成力と高度な技術を併せ持つピアニストであり、また華やかで人を惹きつける音色の持ち主という最大の魅力を持っている。輝きがあり、また次々と色彩を変えていくこの音色によって多くの作品がよりその魅力を輝かせてきた。
小川は東京音楽大学付属高等学校を経てジュリアード音楽院で学び、1987年のリーズ国際ピアノ・コンクールで3位となり、国際的な演奏活動のキャリアを開始。現在はロンドンと東京を拠点として活動を展開している。日本はもちろん、世界を代表するオーケストラとの共演も数多い、日本を代表するピアニストのひとりである。1996年に武満徹のピアノ作品集をリリースして以来、北欧最大のレーベルであるBISと専属契約を結び、現在までに34枚のCDを発表し、そのどれもが非常に高い評価を得ている。

サティ:ピアノ独奏曲全曲録音第2集(BIS)

あらゆるレパートリーを魅力的に輝かせると同時に、“ノリコ色”に染め上げていく柔軟性のあるピアニストだが、特に邦人新作委嘱に意欲的であり、ミューザ川崎でもたびたび初演を行い大きな話題を呼んできた。輝きを感じさせる小川の音色は、作品の和声の響きをクリアに聞かせてくれるので、立体感をもって聞き手の耳に届くのである。特にそれを実感したのは今年の夏に開催された「フェスタサマーミューザ」での公演、「イッツ・ア・ピアノワールド」である。プロコフィエフやリストの作品で超絶技巧を披露し、会場を沸かせた小川だったが、とりわけ私にとって印象的だったのは委嘱作品である菅野由弘の「水の粒子」(ピアノと明珍火箸のための)の演奏であった。明珍火箸のどこか神聖さを感じさせる響きと融合した小川の音色は会場全体に涼やかな雰囲気を創り出し、決して明瞭な旋律や和声でできているわけではない菅野の作品によって子供たちを完全に自分の世界へと引き込んでいたのである。

菅野由弘:「水の粒子」(ピアノと明珍火箸のための)※小川さんが右手で明珍火箸を演奏しています

「イッツ・ア・ピアノワールド」はもちろんのこと、多くの子どものための教育プログラム、マスタークラス、アウトリーチによって幅広い視点からピアノ、果ては音楽そのものの魅力を伝える“伝道師”でもある小川だが、彼女のこれまでの活動の集大成ともいえる公演が10月21日、ミューザ川崎にて開催される。文字通りイギリスと日本の文化の“懸け橋”として活動を続けてきた小川は、今年でデビュー30周年という節目の年を迎えた。そんな彼女が届けてくれるのは、イギリス国歌を主題としたベートーヴェンの変奏曲に、鮮やかなパッセージとドラマ性が爆発したピアノソナタ「熱情」やリストの「ピアノソナタロ短調」、さらに彼女の“十八番”ともいえる邦人作曲家の作品が並ぶプログラムである。注目の邦人作曲家は今話題の作曲家のひとりである山根明季子。直木賞と本屋大賞ダブル受賞で話題となった『蜜蜂と遠雷』のモデルとなった浜松国際ピアノコンクールの第二次審査課題曲として書き下ろされた「イルミネイテッドベイビー」が披露される。

山根明季子(作曲家)

色彩に対する感覚が突出している山根の作品は小川のピアニズムとこれ以上ないほどの相性の良さを見せる。ミューザ川崎の大ホールという極上の空間に広がる“音の遊戯”の世界を存分にご堪能いただけることだろう。今回は作曲者である山根を招いてのプレトークも行われるので、作曲家と演奏家それぞれからの作品に対する想い、さらには“コンクール”に出場者・審査員両方の立場でかかわってきた二人ならではの体験談など、非常に濃厚なトークにも期待が膨らむところだ。

また一方的な発信ではないところが小川の凄いところ。コンサート終了後に「アンコール・コンサート」と題し、ハロウィンコスチュームに身を包んだ小川のナビゲートのもと、公開レッスンを受講したアマチュア・ピアニストたちの熱演が行われる。終演後はホワイエにてハロウィン懇親会も予定されている。“みんなで創る”という想いが込められたこのコンサートは小川の“音楽家”としての幅広い活動と熱い思いが凝縮したものとなっている。ぜひたくさんの方にお越し頂き、彼女の熱いメッセージを受け取り、共有してほしい。(文・長井進之介)

10月1日に行われたアマチュア・ピアニストへの公開レッスン

Noriko’s Day Vol.5
小川典子ピアノ・リサイタル
デビュー30周年記念演奏会〜日本と英国の架け橋〜

2017年 10月21日 (土) 14:00開演
【出演】
ピアノ:小川典子
ゲスト出演:山根明季子
【曲目】
ベートーヴェン:英国国歌 「ゴッド・セイヴ・ザ・キング」による7つの変奏曲 WoO 78 
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第23番 ヘ短調 作品57「熱情」 
山根明季子:イルミネイテッドベイビー(第9回浜松国際ピアノコンクール課題曲)
リスト:ピアノ・ソナタ ロ短調
【料金(1ドリンクつき)】
一般4,000円
学生券(25歳以下の学生)1,500円

*ドリンク券は、当日限定で販売している英国紅茶とビスケットのセット、もしくは、ビール、ワイン(赤・白)、ソフトドリンク1杯とお引き替えいただけます(当日限り有効)。

公演詳細・申し込みはこちらから

小川典子さんからのメッセージ

リトルミューザ事務所開放日(グループ2、4)

2017.10.14リトルミューザ , PDGグループ2 , リトルミューザ , PDGグループ4


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本日、事務所開放日がありました。
その様子をスタッフより紹介させていただきます。
グループ2の活動内容
グループ4の活動内容

グループ2

当日来場したお客さんの手元に残るものを作ろうと考えて、どういうものにするか検討しました。
模型作りを考えていましたが、予算が足りない可能性が高かったため、グリーティングカードにドンジョヴァンニの絵をつけて、売るのはどうかという案が出ました。
【写真】打合せ内容をグーグルドライブに打ち込むメンバー。
立体的なグリーティングカードを作成している会社に、自分たちの考えたものを作成できるかどうか、問い合わせのメールを送りました。

グループ4

イベント内容の検討と今後のスケジュール作成を行いました。
目標設定としては、ドン・ジョヴァンニ公演で託児室を利用するお客さんが出ること。
託児室の見学会をドン・ジョヴァンニ公演の前に行って、利用にあたって安心感を持ってもらい、予約につなげることを考えています。
スケジュール作成では、必要な作業を細かく洗い出し、期限・担当を決めました。
【写真】実際に作ったスケジュールリスト

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チェロ奏者 イェンス=ペーター・マインツ インタビュー

2017.10.12From_Muza , 「スパイラル」バックナンバー


週末の朝にモーツァルトを楽しむ1時間コンサート「モーツァルト・マチネ」。
ジョナサン・ノットが指揮する10月の公演には、世界的なチェロ奏者イェンス=ペーター・マインツが登場します。
東京交響楽団とは2013年6月に共演し絶賛されたマインツが今回演奏するのは、モーツァルトにとって尊敬する作曲家であり友人であるハイドンのチェロ協奏曲第1番。
ソリストとしてはもちろん、ルツェルン祝祭管弦楽団ソロ・チェロ奏者としても活躍するマインツに、作品の魅力について語っていただきました。(取材・文/榊原律子)

ハイドンは、私の演奏スタイルにぴったりな作品


東京交響楽団とは2013年に共演し、プロコフィエフの「交響的協奏曲」を演奏しました。キタエンコさんの指揮でロシア音楽を演奏できた本当に幸せな演奏会で、東京交響楽団の透明感と繊細なニュアンスに富んだ演奏、ミューザ川崎シンフォニーホールの素晴らしい響きもとても印象に残っています。
プロコフィエフは大編成のパワフルな曲でしたが、10月に東京交響楽団と再共演する曲は、小編成のハイドンのチェロ協奏曲第1番です。ハイドンのチェロ協奏曲は、個人的な思い入れもある大好きな作品で、私の演奏スタイルにもぴったりな曲ですので、今回演奏する機会をいただけて嬉しく思っています。
おそらく私の世代はみんなそうだと思うのですが、チェロ協奏曲第1番は、ロストロポーヴィチの独奏、ブリテンの指揮の録音を幼い頃から聴いて育ちました。ロストロポーヴィチのヴィルトゥオージティに圧倒され、特に最終楽章はとても速いテンポで正確に演奏するテクニックに大いに刺激されたものです。ちなみに私の師匠ダーヴィド・ゲリンガスはロストロポーヴィチの一番弟子のような存在なので、私はロストロポーヴィチとつながりがあると思っています。でも、のちに自分自身が弾くようになったときは、当然ながら自分のスタイルを模索しました。ロストロポーヴィチだけでなく、さまざまな演奏、特に古楽器の演奏家からも多くの影響を受けました。

「オーケストラと一緒に演奏する」意識が大事


ハイドンは、アイゼンシュタットのエステルハージ家に約30年も仕え、エステルハージ家の楽団が演奏する作品を次々に作曲しました。静かな片田舎で作曲に没頭したおかげで、独自の音楽を発展させることができ、その結果、交響曲、弦楽四重奏曲、協奏曲などあらゆるジャンルのスタイルを確立させたというハイドンの人生は実にユニークです。チェロ協奏曲第1番は、楽団のチェロ奏者ヨーゼフ・フランツ・ヴァイグルのために1760年代に作曲しました。ヴァイグルは同僚と殴り合いの喧嘩もしたという直情型の性格だったそうですが、第1番の燃え上がるような最終楽章は、もしかすると彼の性格を表しているのかもしれませんね。いずれにしても最終楽章は技巧の可能性の極みまで求められるような楽章です。第1、2楽章は驚くほどの深みとドラマを感じさせ、特に第2楽章は嵐が突然吹き荒れるような瞬間もある、コントラストにあふれた大変魅力ある作品です。
私はルツェルン祝祭管弦楽団でも演奏していますが(スケジュールの都合上10月の日本公演は出演しません)、音楽監督だったクラウディオ・アバドさんは「お互いに聴き合いなさい」と常に言っていました。これは、オーケストラだけでなくすべての音楽に言えることです。演奏はコミュニケーションですから。ハイドンのチェロ協奏曲は、小編成オーケストラのための作品なので「オーケストラと一緒に演奏する」という意識が大事です。東京交響楽団とのコミュニケーションを楽しみにしています。
ジョナサン・ノットさんとは今回初めての共演です。幅広いレパートリーを持ち、演奏スタイルに対して非常にオープンなマエストロだとうかがっているので、どんなハイドンになるか今から待ち遠しいです。
(友の会会報誌『スパイラル』Vol.54 より転載)

2017年 10月14日 (土) 11:00開演
モーツァルト・マチネ 第31回
公演詳細はこちら

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