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フェスタサマーミューザKAWASAKI2021 ラインナップ記者発表会を行いました

2021.03.30From_Muza , サマーミューザ


去る3月23日、ミューザ川崎シンフォニーホールにおいて「フェスタサマーミューザKAWASAKI2021」のラインナップ記者発表会を行いました。

気になるラインナップはこちらから(PDFファイルが開きます)

オープニング演奏として、ミューザ川崎シンフォニーホール ホールオルガニストの大木麻理がJ.S.バッハ作曲「前奏曲とフーガBWV566」より演奏いたしました。

登壇者は以下の各氏です。

福田紀彦(川崎市長)
秋山和慶(指揮者、ミューザ川崎シンフォニーホール チーフアドバイザー)
松居直美(オルガニスト、ミューザ川崎シンフォニーホール アドバイザー)
大野順二(東京交響楽団 楽団長)
桑原浩(日本オーケストラ連盟 専務理事)

さらに、ロンドンのご自宅から小川典子(ピアニスト、ミューザ川崎シンフォニーホール アドバイザー)も参加しました。

司会を務めたのはフリーアナウンサーの竹平晃子さん。今年もフェスタサマーミューザを盛り上げるバックステージナビゲーターとしてご活躍いただく予定です!

記者発表会での各氏のコメントです。

福田紀彦 川崎市長

2005年から始まったフェスタサマーミューザKAWASAKIも今年で17回目を迎えます。昨年は新型コロナウイルス感染症拡大というかつてない困難な状況の中、全国初の試みとして、感染症対策を行いホールにお客様を限定してお迎えしながら、さらに映像配信を行う「ハイブリッドな音楽祭」の形で19日間17公演が行われ、川崎から「新たなコンサート様式」を国内外へ発信できたものと考えております。
今年はプロ・オーケストラ11団体を迎え、まさに日本を代表するオーケストラの祭典として開催いたします。素晴らしい演奏を会場、そして映像配信でご鑑賞いただき、心躍るひとときを過ごしていただけたらと思います。ここミューザ川崎シンフォニーホールから、音楽のまち・かわさきの魅力を存分に発信する音楽祭となります。コロナを乗り越え、安心して気兼ねなく生の音楽・芸術を楽しむことのできる日常が一日も早く訪れることを心から願っています。

桑原 浩 日本オーケストラ連盟 専務理事

この1年間は想像を超えた1年だと、どのオーケストラも考えていると思います。コンサートが中止となる中、自分たちの存在意義やお客様との関係を考え直す時間となったことは唯一良いことだったと言えるでしょう。3月は決算時期ですが、今のところ各オーケストラとも決算期を越えられて、存続することはできそうです。コロナ禍の中でも、オーケストラは演奏しないと生きていけないのですが、ホール運営側やホールを管理する自治体は慎重になりがちでした。その中で川崎が昨年夏にこのフェスタサマーミューザを開催し演奏の場をくださったことにオーケストラは勇気づけられ、励みになりました。今年もいい演奏が繰り広げられることと思います。

秋山和慶 指揮者/ミューザ川崎シンフォニーホール チーフ・アドバイザー

昨年7月のサマーミューザは、音楽家である我々がやっと息ができ、呼吸ができたうれしいイベントでした。そして今年もまた開催できるとのことで、つつがなく終わるように祈るばかりです。私自身、昨年は3月から7月まで全くコンサートができませんでした。何をしていたかというと、半分はこの後どうなってしまうのかという思いでぼーっと過ごしていました。しかし頭の中だけは音楽を整理しなくてはならないと思い、半分はスコアを必死で再勉強する時間に充てました。このあと何年指揮できるかわかりませんが、ものすごい活力になった半年でした。私のコンサート再開は大阪でした。終演後にオーケストラが出口でお客様の送り出しをするのですが、お客様がみんな涙を流し、演奏を聴けて良かったという声をかけてくださり、こちらも涙がボロボロと出て止まりませんでした。生の演奏のすばらしさの感激を分かち合える一瞬が戻ってきそうだと感じたこの一日を忘れずに、これからも真剣勝負で音楽を表現する、お客様に喜んでいただける演奏をするということを力いっぱい頑張りたいと思っております。

小川典子 ピアニスト/ミューザ川崎シンフォニーホール アドバイザー

今年のサマーミューザは、午前中に恒例の「こどもフェスタ イッツ・ア・ピアノワールド」。これまでは子どもたちにステージに上がって聴いていただいていましたが、今回は客席でお楽しみいただきます。毎年聴いて下さるお子さんたちのピアノに関する知識や技術の向上がものすごくて、私もますます本気のプログラムでなければ太刀打ちできないと思い、しっかりしたプログラムを構成させていただきました。午後は、実現できたことが本当に信じられないほどうれしい、須川展也さんとのデュオコンサートになります。サクソフォンとピアノという枠を超えて、親しみやすい曲目で構成しています。1日2公演になりますが、ぜひ多くの皆様に、またインターネットでも楽しんでいただけたらと思います。

7月23日(金・祝)
11時開演
こどもフェスタ イッツ・ア・ピアノワールド
ピアノ:小川典子
ハイドン:ピアノ・ソナタ第62番 変ホ長調Hob XVI:52
ラフマニノフ:「10の前奏曲」から ほか

15時開演
須川展也&小川典子デュオ・コンサート
ビゼー(朝川朋之編):花の歌(歌劇「カルメン」から)
ガーシュウィン(伊藤康英編):サマータイム
ガーシュウイン(長生淳編):ラプソディ・イン・ブルー ほか


今回2回目の出演となるオーケストラ・アンサンブル金沢の床坊さんも、リモート参加でコメントをお寄せくださいました。

オーケストラ・アンサンブル金沢 オーケストラ担当部長 床坊 剛

このたびはお招きいただきありがとうございます。サマーミューザには2017年に特別参加として出演させていただきました。ヨーロッパからヴァイオリニストとしても素晴らしいロベルト・ゴンザレス・モンハスを招き、モーツァルトのヴァイオリン協奏曲第4番を弾き振りしていただきます。私どもは大編成のオーケストラではありませんが、室内オーケストラの強みを存分にお聴きいただけるのではないかと思います。ロベルトには後半はシューマンの2番を指揮していただくことになっており、彼の充実した音楽づくりが非常に楽しみです。

7月25日(日)15時開演
オーケストラ・アンサンブル金沢
指揮・ヴァイオリン:ロベルト・ゴンザレス=モンハス

モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第4番
シューマン:交響曲第2番 ほか


毎年恒例の「真夏のバッハ」シリーズについて、企画者の松居直美と演奏者の大木麻理がそれぞれコメントしました。

松居直美 オルガニスト/ミューザ川崎シンフォニーホール アドバイザー

J.S.バッハは特別な存在です。オルガニストにとっての遺産といっていい作品群を紹介できないかというのがこの「真夏のバッハ」の企画で、今回で6回目になります。入門編でもあり、この公演をきっかけに奥深いオルガンの世界に踏み込んでいただきたいと思っております。

大木麻理 オルガニスト/ミューザ川崎シンフォニーホール ホールオルガニスト

J.S.バッハの作品のすばらしさは言わずもがなです。この公演で一番大事にしたかったのは、ホールオルガニストの使命として、このオルガンの魅力や可能性をより多くの方にお届けしたいと思ってこのプログラムを作りました。オーソドックスなソロ作品、そして合奏の中で大オルガンがどう響くか、さらにほかの楽器のために書かれた作品をオルガンを駆使してどう表現できるかという3本の柱を立ててみました。ミューザのパイプオルガンの魅力を一気に味わっていただける機会となります。

8月1日(日)17時開演
「真夏のバッハVI 大木麻理パイプオルガン・リサイタル」
カウンターテナー:村松稔之*、オーボエ・ダモーレ:佐竹真登*
ヴァイオリン:高橋奈緒*、鈴木崇洋*
ヴィオラ:吉田篤*、チェロ:武澤秀平*、チェンバロ:廣澤麻美*
~オール・J.S.バッハ プログラム~
前奏曲とフーガ ハ長調 BWV545
カンタータ「満ちたれる安らい、うれしき魂の悦びよ」BWV170*
管弦楽組曲第3番BWV1067 から アリア(S.カルク=エラート編) ほか

大野順二 東京交響楽団 楽団長

ホスト・オーケストラとして、3公演を担当させていただきます。ノット監督が「パリのアメリカ人」をどういう音楽にするのか全く想像できません。きっと洗練されたものになるのではないかと思います。フィナーレ公演の指揮は原田慶太楼さんです。国内でも海外でも売れっ子の指揮者で、早めに正指揮者としてお迎えできてよかったです。彼はアイデアマンで、最近は吉松隆さんをこの頃とてもお好きなようで、当団との録音も予定しております。英国のドレイク・ミュージックと川崎市民とのコラボレーションもどういう内容になるのかまだわかりませんが、ワークショップを重ねながらひとつの音楽をつくっていきます。
最後に、ホスト・オーケストラとして申し上げます。緊急事態宣言が明けたと言えども、この時期に夏に音楽祭の開催を発表するという川崎市の勇気、川崎市長はじめ音楽のまち・かわさきの心意気が日本に響き渡ればと思います。地方からも2つのオーケストラが参加します。3公演しっかり演奏させていただきますので、どうぞよろしくお願いいたします。

7月22日(木・祝)15時開演 東京交響楽団オープニング・コンサート
8月1日(日)17時開演 東京交響楽団(会場:昭和音楽大学テアトロ・ジーリオ・ショウワ)
8月9日(月・振休)15時開演 東京交響楽団フィナーレ・コンサート

詳しくはこちら(PDFファイルが開きます)

多田昭彦 公益財団法人川崎市文化財団理事長

サマーミューザは今年で17回目、ホールとほぼ同じ歴史を持った音楽祭です。2011年には東日本大震災によりホールの天井が崩落し、2年間の休館を余儀なくされました。その間も市内の各施設を利用しながら、「音楽を止めるな」の気持ちでこの音楽祭を続けてまいりました。昨年は新型コロナウイルス感染症の拡大により開催が危ぶまれましたが、どうにかこの伝統を続けられないか、無観客でもいいからできないかと緊急事態宣言中もずっと検討しました。昨年の記者発表会を行ったのは開催直前の7月です。皆様のご協力をいただきましたおかげで、音楽祭は成功し、大きな話題となりました。振り返ってみれば、よくあんなときにやったな、などと言われますが、安全対策について事前にシミュレーションを重ね、万全の態勢を整えて開催したものであります。クラシック音楽界に貢献したという点を評価され、おかげさまでミュージック・ペンクラブ音楽賞《功労賞》をいただくこともできました。今年もまたハイブリッドで、さらにガイドラインを遵守しながらより多くのお客様をミューザにお迎えして開催いたします。どうぞ盛り上げにご協力いただければ幸いです。本日はありがとうございました。

記者発表会にはホールに約30名、またZOOMにて25名あまりのご参加をいただき、閉会後には多くのご質問もいただきました。
ぜひ引き続きご注目のほど、お願いいたします!

フェスタサマーミューザKAWASAKI2021 特設サイト

写真撮影=青柳聡

ヨーロッパの都市文化に触れ、オルガンを知る―MUZAミュージック・カレッジ第1回

2021.02.04From_Muza


2月8日「MUZAミュージック・カレッジ第1回」のテーマは《都市生活のなかのオルガン》。
都市と楽器の関わりと言われても、ピンと来る方は少ないかもしれません。今回はヨーロッパの都市文化と音楽について、なるほどと思うお話を盛りだくさんの話題と図像資料、そして大木麻理さんのポジティフ・オルガンの演奏とトークを交えながらお贈りします。
講師の白沢達生さんから、プロローグのような文章が届きましたのでぜひお読みください!

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ヨーロッパの町の旧市街にある、古めかしい教会――扉をギギ、と開けて中に入れば、自動車だらけの外の世界とは気配の違う、何百年も前に調えられた内装の世界。ひんやりした床にコツコツと靴底が当たる感触を味わいながら少し歩いてみて、ふと見上げれば壁面装飾というよりむしろ大きな家具のような佇まいで、箱の中に金属の管が何筋も縦に並べられているパイプオルガンの姿が。

かたや、欧米の鉄道駅のほとんどを凌ぐ乗降者数を誇る極東首都圏の現代的なターミナル駅のそば、巨大な近代建築のなか長く見通しの良いエスカレータを上った先にあるコンサートホール。町の喧騒とは異なる落ち着いた空間でチケットをやりとりし、席はどこか……と思いつつ中に入れば、すぐに目に入るステージ奥の巨大な金属装置――これもパイプオルガン。

演奏する音楽は同じでも、この姿のあり方はなんと大きくかけ離れているのだろう。そう感じる方も少なくないかもしれません。それぞれの楽器とともに過ごしてきた人々の暮らしも、数百年前のヨーロッパと21世紀の日本とでは相当に異なっています。そもそも鉄道網もなく、飼葉代を気にしながら馬を使うよりも速く移動できる船が今よりずっと重要で、水道ガス電気のいずれも存在しない、夜を照らす明かりが火事の危険とセットだったのが数百年前。狭い電車の中でもスマートフォン越しに映画を観るなど夢のまた夢、録音技術すらない世界では、演奏者がいなければ音楽は(料理人不在で思い浮かべるご馳走のように)頭の中の空想で鳴らすしかなかった……実演される音楽にふれるということの意味が、当時と今とでは大きく違ったのです。

でも、オルガンという楽器がたどってきた歴史を辿ってゆくと、ミューザ川崎のオルガンは知れば知るほど、ヨーロッパの旧市街の教会とそっくりな存在だったことに気づかされるのです。大木麻理さんの実演とお話にいろいろな絵なども交え、お話しいたします。

白沢達生(翻訳家・音楽ライター)


今回はポジティフ・オルガンの演奏でお楽しみください

MUZA ミュージック・カレッジ 第1回 《知る―都市生活のなかのオルガン》

2月8日 (月) 14:00開演 会場:ミューザ川崎音楽工房 市民交流室
講師:白沢達生(翻訳家・音楽ライター)
演奏:大木麻理(ポジティフ・オルガン/ミューザ川崎シンフォニーホール ホールオルガニスト)

全席自由 3000円(”東響米”のおみやげつき)

お申し込みはこちらから

【連載】オルガニストの〇〇 ~オルガニストの知られざる生活!

2021.02.01From_Muza , 「スパイラル」バックナンバー , From_Muza , クラシック豆知識



ミューザ川崎シンフォニーホールのシンボルとも言えるのが、正面に鎮座するパイプオルガン。
パイプ数5000本を超える日本最大級のオルガンです。そのオルガンを演奏しながら楽器を日常的にチェックし、良い状態に保つ重要な役割を果たしているのが、ミューザ川崎シンフォニーホール ホールオルガニストの大木麻理さん。
本連載では、ほかの楽器の演奏家からも「謎が多い」と言われるオルガニストにまつわる様々な疑問、あれこれについて大木さんにお答えいただきます。これを読めばオルガニストという存在が身近に感じられること間違いなし!?
(年4回連載予定。友の会会報誌『スパイラル』から転載)

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オルガニストの〇〇

(記事タイトルをクリックしてお読みください。PDFファイルが開きます)
第1回 オルガニストの持ち物
マイ楽器を持ち歩けるわけではないオルガニストたち。常に持ち歩いている「4つ道具」とは?
第2回 オルガニストの練習
誰もが思う素朴な疑問。オルガニストって、普段どうやって練習しているの?に答えます。
第3回 オルガニストの準備
パイプオルガンの音作り「レジストレーション」って何?
第4回 オルガニストの楽しみ
大木さんがハマっていることとは?
第5回 オルガニストのステイホーム
無観客配信に、ラジオ体操?! 自粛中のオルガニストは、どんな活動をしていたのでしょう。
第6回 オルガニストの読書
大木さんが特に思い入れのある本をご紹介。
第7回 オルガニストの好きな街
オルガニストにとって旅は人生の一部。大木さんの一番好きな街について、たっぷりの写真とともに語ります。

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今後の連載をどうぞお楽しみに!

■大木麻理 Mari Ohki(オルガニスト)
東京藝術大学卒業、同大学院修士課程修了。
DAAD (長期)、ポセール財団の奨学金を得てリューベック国立音楽大学、デトモルト音楽大学に留学し、満場一致の最優等で国家演奏家資格を得て卒業。
第13回「静岡の名手たち」、大学院アカンサス音楽賞受賞。第3回ブクステフーデ国際オルガンコンクール日本人初優勝、マインツ国際オルガンコンクール第2位、第65回「プラハの春」国際音楽コンクールオルガン部門第3位、併せてチェコ音楽財団特別賞受賞。
デビューCD「エリンネルング ~オルガン音楽・300年の伝統」がレコード芸術特選盤に選出。
ソロのみならず国内外のオーケストラ、アンサンブルと多数共演。NHK「リサイタル・ノヴァ」をはじめラジオやTV出演などオルガン音楽の普及に努める。個々のオルガンの可能性を活かした音色作りと高いテクニックは、多くのファンを魅了している。
現在、東洋英和女学院大学および神戸女学院大学非常勤講師、2018年4月よりミューザ川崎シンフォニーホール・ホールオルガニスト。(一社) 日本オルガニスト協会会員。

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TEL044-520-0200

(10:00~18:00/土・日・祝も営業)

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年末年始12/29~1/3
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